31日、第49回の衆議院議員総選挙が行われ、2007年の初当選以来、6期連続6度目の小選挙区当選を果たすことができました。岩手1区の有権者の皆様をはじめ、ご支援頂いた皆様に対し、心より感謝を申し上げます。

今回の総選挙は、過去6回の選挙の中で最も苦しい思いをした選挙でした。全国的には与野党の一騎打ちとなった選挙区が多い中、毎度のことですが岩手1区は与党の自民党に加え、野党の共産党も候補を立ててきます。

さらに、身内だと思っていた立憲民主党の岩手県連からも支援は得られないという異例の選挙となりました。通常であれば2台使えるはずの選挙カーが1台となり、広報の手段も制限されました。いわば「右」、「左」に加えて「後」からも鉄砲を撃たれつつ戦う選挙でした。

「三面楚歌」ではありましたが、私は、この選挙を通じ、「前」にいる有権者と向き合うことに集中しました。というのも、コロナ禍で業況悪化が続く観光、飲食、交通関係をはじめとする事業者や、職を失ったり収入が激減したりした非正規雇用者、米価の著しい下落によって勤労が報われない農業者など、私以上に苦しんでいらっしゃる方々がたくさんいたからです。しかも、こうした方々が苦境に陥ったのは、コロナの感染拡大防止のために政府が国民に外出や飲食の自粛を求めたのが原因です。

決して「自己責任」とは言えないはずなのに、政府の支援や補償は後手後手で不十分です。このような政治を変えねばという強い思いを抱きながら、12日間の選挙運動期間中、選挙区内の延べ550か所で街頭演説を行い、多くの方々と接しました。各地の課題を取り上げつつ、理不尽な目に遭っている方々を救済し、岩手と日本が将来にわたって発展するための対策と政策を訴えました。地域の方々からも貴重なお話を伺い、参考にさせて頂きました。

結果、前回とほぼ同じ8万7017票という多くの有権者からの支持を頂くことができました。残念ながら、立憲民主党としては、野党共闘で一騎打ちとなりながらも敗北を喫した仲間も多く、予想外の惨敗となってしまいました。「選挙は思った通りにならないが、やった通りにはなる」と常々自分に言い聞かせてきましたが、改めてその思いを強くしました。

私は、次の選挙ではなく次の世代を考え、政局よりも政策のために汗をかき、強い者の意向を忖度するのではなく有権者に新たな選択肢を示す政治家を目指しています。今回の選挙を糧として、国会の内外で誠心誠意、仕事に励んでまいります。引き続き「しなたけし」に対するご指導、ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。