野球と子育て

(階)実は泉さんとは、野球仲間という共通項もあります。

(泉)高校までやっていました。階さんは、大学でもやられてたんですよね。

(階)私はピッチャーだったんですけど、泉さんと野球やったときに、バッティングがいいなあと思って見ていました。私たち昭和の世代に比べると今の子どもたちは、すごく野球を楽しくやっていると感じますが、どうでしょう。

(泉)両面あって、やれている子は楽しいけれど、部活動やチームに入っていないとなかなか野球ができなくなってしまった。

(階)そうですね。公園でキャッチボールをやっていると怒られたりする。そういうことも実はじわじわと子育てにマイナスになって、少子化に多少なりとも関わっていると思います。

(泉)少子化の根本は社会が若い夫婦や子どもたちを受け入れられているかが大きい。そこが変わると産みやすさ、育てやすさは上がっていくと思います。

(階)ご家庭では、すごくいいお父さんだと聞いています。

(泉)子どもたちが周りの同級生から何か言われたりしないような政治家であろうと思ってやってきました。僕は実は「有権者」という言葉はあまり好きではなくて、選挙権のない子どもたちにも全力で向き合うので、「お父さん知ってるよ」って笑顔で話しかけてもらえる環境は作ってこられたかなと。

『次の内閣』

(階)失礼ながら、党代表になってから参院選までは、少し肩肘張っている感じがあったのが、新体制になって少し力が抜けて余裕を感じます。3ヶ月経って新体制の手応えは?

(泉)かなり大きい手応えを感じています。初めて代表になって、一気に新たな取り組みをやって慌ただしかった前期からすると、改めて党内を見渡して、大臣や総理大臣まで経験した方がいる党であることを見つめ直しました。その方々の経験に助けられて、良い意味での余裕が出てきていると思います。

(階)我が党には人材がたくさんいます。チームとして与党に勝てると思って「次の内閣」を作るべきと進言させて頂いたんですが、「次の内閣」について、泉さんはどう思っていますか。

(泉)まさにその「次の内閣」の進言を頂いたのが階さんであり、財務金融大臣として入っている階さんには、本当に感謝しています。

各委員会で「次の大臣」が各大臣と論戦を行うことで、対比が世の中に伝わっていくと期待をしています。例えばアベノミクスは、日本の経済を強くするために始まったはずなのに、今や、円がどんどん安くなり、どこかに矛盾があるんじゃないかと多くの国民が思っている。そこで階さんが先頭に立って打開策を世に発信をしてくれる。こういうことが各政策分野で行われると、立憲民主党に対する注目や、今の政治を変えたいという関心が高まっていく。ぜひこの「次の内閣」に注目をして頂きたいなと思います。

(階)私は財務金融大臣を拝命して、責任があるとはいえ、ちょっと尖った話しをしていこうと意識しています。それはちょっと違うなと思えば、代表から軌道修正してもらうと、どんどん政策もブラッシュアップされていく。

(泉)「次の内閣」を構成できるのは立憲民主党が唯一であるし、その幹を太くしていくことで、今の政権に代わりうる勢力をもう一度日本に作り上げられると思います。

(階)政権交代可能な政治体制をつくるというのが私のかねてからの目標です。そのために、今年どんなことに力を入れたいですか。

2023年の立憲民主党

(泉)先の臨時国会から、経済、子ども、そして旧統一教会問題の三つを中心に取り組んできました。

経済では、賃上げが起きなかった日本で、望まない非正規の方の正規化や介護保育の待遇改善などを通じて、賃上げを図るとともに、その賃上げが実現するまでは給付で消費を活性化させていく。消費からの経済再生を実現する一年にしていきたいです。

子どもについては、自民党政権の30年で、少子化が進行した。我々立憲民主党は、「子ども・若者応援政党」宣言をしました。一人ひとりの子ども・若者が、自分の望む人生を歩み、将来に安心と希望を描くことができる世の中にするために、若い世代を徹底的に応援する。児童手当は高校卒業まで全ての子どもに。そして教育費を無償化する。そういう日本に大転換していくための、勝負の年です。

そして、統一地方選挙が迫っています。自民党が旧統一教会との関係で、国会議員も、自治体議員も、全く真相を明らかにできていない。まずは旧統一教会との関係を清算しながら、地方への権限・財源の移譲を進めていくことをぜひ今年はやっていきたいと思っています。

おわりに

(階)最後に、ひと言、皆様にメッセージをお願いします。

(泉)階さんのおかげで「次の内閣」が立憲民主党に発足をし、階さんの信念ある政治行動によって、今日本の政治に新しい希望が生まれつつあります。

私と階さんは、これからもキャッチボールを続けながら、ときにバッテリーとして、ときに同じラインナップの中でヒットを打ちながら、政権交代可能な政治をつくる。そして、有権者の皆さんが選択できる日本をつくる。この信念を曲げずに、大きな心で、明るく楽しく、政治をさらに切り開いていきたいと思います。ありがとうございました。

(階)ありがとうございました。