10日、先週とは打って変り盛岡は「春うらら」、今日はしなたけし青年部部長の内舘さんのお誘いで「盛岡町家旧暦の雛祭り」の会場を訪れました。実は内舘さん、裏千家淡交会岩手支部中津川青年部部長も務められていて、同会が雛祭りの会場で呈茶席を設けているので是非どうぞ、とのお誘いでした。

    主会場となる鉈屋町は、江戸時代から明治時代にかけ北上川の舟運で栄えた土地で、盛岡町家を残す数少ない通りです。盛岡町家は、表通りから裏に土間を通し、それに沿い、表から「店、常居、座敷、坪庭、蔵」と並び、神棚をまつる神座を兼ねる常居は屋根裏まで吹き抜けになっているのが特徴です。訪問した伝統的町家造りのお宅では、江戸時代から受け継がれている古式ゆかしい五段飾りの享保雛が常居に飾られており、立派な神棚とともに荘厳優美な空間を構成していました。

    さて、本日のメインイベント、呈茶席での茶道体験です。裏千家淡交会青年部OB・OGの方々に作法をご教授いただきながら、代議士と一緒に茶菓子と抹茶を美味しくいただきました。結構なお点前に感謝!普段は縁遠い「和敬静寂」の精神に触れ日本的な美の世界を堪能しました。

    「盛岡町家旧暦の雛祭り」は今年で七回目。年々、伝統ある雛人形を飾り公開する町屋・商店が増えるとともに賑わいも増し、盛岡の新たな春の風物詩として定着しているようです。