28日(土)、盛岡市で行われた被害者支援フォーラムに参加しました。

岩手県川井村で昭和39年に発生した「猟銃強盗殺人事件」により高一で両親を失った佐藤咲子さんから、犯罪被害者の心をもっと知ってもらおうと、「犯罪被害者遺児になりて」と題する講演がありました。

私が参加したのは、その佐藤さんから今回の催しのご案内をいただいたからです。佐藤さんは全国各地を講演で回られていますが、事件に遭遇した岩手でははじめての講演ということで緊張されたご様子でした。しかし、事件直後の状況やその後の苦しみなどの実体験を涙ながらにお話しされ、会場は重い沈黙に包まれました。

45年前から今に至るまで決して癒されることのない犯罪被害者の心の傷を目の当たりにし、「罪を憎んで人(=犯人)を憎まず」という加害者への温情だけを強調するのではなく、「罪を憎んで人(=被害者)に寄り添う」という被害者を支える制度と周囲の理解の重要性を改めて感じました。

犯罪被害者の支援については、弁護士時代からのライフワークとしてこれからも取り組んでいきます。