21日、甲子園では高校野球の決勝戦が行われ、興南高校が東海大相模を13対1の大差で下し、春夏連覇を果たしました。

夏の大会で沖縄代表が優勝したのは初めてですが、監督で同高OBの我喜屋さんは今から42年前に4番打者として甲子園に出場。準々決勝で私の母校の盛岡一高を10対4で破り、沖縄代表が初めて準決勝に進出する原動力となった方です。

ちなみに、敗れた盛岡一高の1番打者として活躍した駒木さんは私の高校時代の監督です。「我喜屋監督のように胴上げしたかったな」などと今さらながら思いました。

さて、政治の世界でも「春夏連覇」を賭けた戦いが近付いています。来月14日の民主党代表選挙で現職の総理大臣である菅直人代表が6月の代表選に続き 連覇を果たすのか、注目を集めています。

私としては、総理の座を争うのにふさわしい候補が出馬して、公開の場で政策論争を繰り広げて雌雄を決し、代表に決まった方のもとで党内が一致団結して政権運営にあたるというのが望ましい姿だと思っています。

逆に言えば、総理候補としてふさわしい力量を持つ方にはできるだけこの決戦に出て欲しいわけですが、小沢前幹事長については、検察審査会の結果が出ていないことを理由に出馬を見送るべきとの意見があります。

確かに、小沢前幹事長の政治資金問題については、東京第五検察審査会で今年4月に起訴を相当する議決が出ており、現在再審査が行われています。

しかしながら、①これまでの過程で東京地検が2度にわたり不起訴処分を行っていること、②それゆえ、今後検察審査会で起訴議決がされて強制起訴になったとしても「無罪の推定」が通常の刑事裁判よりも強く働くこと、③一般からくじで選ばれた11人の国民に首相就任の拒否権を与えることは議会制民主主義に反することなどから、小沢前幹事長の代表選挙立候補は問題ないと考えます。

民主党政権の安定のためにも、今度の代表選挙はしかるべき方が立候補し、決選にふさわしい戦いをしなくてはなりません。