東京大学野球部時代今から約20年前、私しなたけしは、東大野球部投手としてあのハンカチ王子と同じ神宮球場のマウンドに立ち、東京六大学野球のリーグ戦で早稲田、慶応、明治、法政、立教の一流選手たちと戦っていました。

対戦相手の選手の中で強く印象に残っているのが早稲田の小宮山悟投手(現千葉ロッテマリーンズ)。彼と投げ合った時、攻守交替でマウンドに行ったらビックリしました。投球の際に踏み出す足の位置に彼のスパイクの形どおりの足跡がくっきり残っていたからです。

普通の投手は、踏み出す足の位置が投げる度に多少ずれるため足跡は楕円形の形になります。スパイクの形どおりに足跡が残っているということは、彼の投球フォームが寸分の狂いもないということを物語っています。

その足跡を見て、彼がいかに努力しているかを思い知り、「到底かなわないな」と思いました。その後、小宮山投手はプロに入り、精密機械のようなコントロールでロッテのエースとして活躍し、メジャーリーグにも行きました。

その道で一流の人は努力も一流ということを学びました。

しなたけし

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