このところ、菅総理の後継を決める民主党代表選挙の話題がメディアを賑わせています。ベテラン、中堅、若手、さらに自薦、他薦を含め、さまざまな名前が挙がっています。

  震災後の日本は、膨大ながれきの処理、壊滅した地域の復興、原発事故の収束、エネルギーの安定供給、急激な円高への対応など、幾多の課題を抱えることになりました。しかも国会は衆参がねじれ、容易に物事が決まりません。この非常事態に、どんな方がリーダーとしてふさわしいのでしょうか。

  今は、山積する課題を解決するための明確な方向性を示し、党内だけでなく官僚機構や野党議員を含めて人心を掌握し、各自が課題解決に向けて積極的な行動を取るよう動機付けていけるようなリーダーが必要だと思います。人目を引く個性よりも、有事を乗り切れる適性が重視されるべきです。

  ちょうど代表選挙と重なるように、28日には盛岡市の市長選挙と市議会議員選挙(告示はいずれも21日)が行われます。市議会選挙では、現職の高橋重幸氏と鈴木一夫氏を公認候補として、新人の佐々木幹郎氏を推薦候補として、それぞれ擁立する予定です。

  さらに9月11日には、岩手県の知事選挙(告示は8月25日)と県議会議員選挙(告示は9月2日)が行われます。知事選挙では現職の達増拓也氏を、県議会盛岡選挙区では現職の佐々木博氏、三浦陽子氏、髙橋但馬氏、新人の軽石義則氏を、同紫波選挙区では高橋昌造氏を、いずれも公認候補として擁立する予定です。

  岩手県とその県都盛岡市は、震災後に日本が抱えた課題の多くが発生した現場であり、そのリーダーたる首長や地方議員は、国と同等の責任を負って課題解決に当たらなければなりません。それゆえに、国のリーダー同様、明確な方向性の提示と人心の掌握、そして行動への動機付けができることが必要です。

  先に名前を挙げた候補予定者は、その実績や能力、人柄からみて、いずれもその任に値する適性があると確信しています。そして、国と岩手と盛岡のリーダーが個性よりも適性に秀でた方たちで占められることで、震災復興は迅速かつ円滑に進みます。