(公職選挙法の定めにより、文面による各種地方選挙のお礼はできません。大変恐縮ですが、悪しからずご了承ください。)

震災からちょうど半年が過ぎた11日、岩手県知事選挙と岩手県議会議員選挙が行われ、知事選挙では民主党推薦の達増拓也候補が約44万票と次点に28万票の大差を付け圧勝、県議会選挙では48議席中、民主党公認・推薦候補が23議席を占め第1党の地位を守りました。

先月21日の盛岡市議会議員選挙告示以来、民主党の代表選挙も含め、絶え間なく続いた選挙戦がこれで終わりました。私も各選挙で支援した候補者のために全力を尽くしましたが、結果は6勝3敗。敗れた候補はいずれも次点で、あと一歩で涙を飲みました。

しかし、過去を振り返る時間もないぐらい、課題は山積みです。

岩手県では、がれきの一次処理、仮設住宅の建設、被災者支援金の給付に目処がつき、焦点は、街づくり、産業・雇用の確保、公共インフラの整備といった地域の将来を決する課題に移ります。

国も、野田新内閣の下、震災の復旧・復興と原発事故の収束、円高対策やエネルギー政策など幾多の重要課題に取り組んでいかなければなりません。

13日からは臨時国会が始まり、野田総理は、所信表明演説で国会議員と国民に呼びかけました。

「この歴史的な国難から日本を再生していくため、この国の持てる力の全てを結集しようではありませんか。閣僚は一丸となって職責を果たす。官僚は専門家として持てる力を最大限に発揮する。与野党は、徹底的な議論と対話によって懸命に一致点を見出す。政府も企業も個人も、全ての国民が心を合わせて、力を合わせて、この危機に立ち向かおうではありませんか」

野党からの絶え間ないヤジにも表情一つ変えず、辛抱強く、時に力強く演説を続ける野田総理。その姿に、国の総力を挙げて国難を乗り切ろうとする強い信念を感じました。選挙の洗礼を経て国も県もリーダーが決定。これからが本当の戦いです。