sn380145.JPG 4日、階先生のご厚意により、岩手県職員の方(3名)とインターン生(7名)の懇親会を開いていただきました。私以外のインターン生は、岩手出身ではありませんでした。岩手に関して、文化遺産として有名な平泉以外、ほとんど県外に認知されていないのだと痛感しました。

県職員の方から興味深いお話を聞きました。その方は、私と同じ立命館大学のご出身でもあり、大変親しみを覚えました。県職員の方によれば、岩手を代表する「偉人」である石川啄木宮澤賢治らの作品が、関西で大きな評価を得ていることを、学生時代実感したそうです。

私自身も、故郷を離れて初めて、賢治や啄木の良さ感じることができました。とくに賢治の提唱する「イーハトーヴ」は、私が抱く故郷のイメージにつながるものです。またそれまで故郷の「偉人」が書いたものとして何となく読み飛ばしていた作品が、実は県外で評価が高いという事実には心が揺さぶられます。重ねて、それらの作品が生み出された原動力がその土地にあり、環境にあると思うにつけ、岩手県の土地そのものに、愛着を感じつつあります。

声を大にして言いたいことは、多少生意気な学生であっても、誠意を持って親しく接してくださる階先生や県職員の方たちは、自分たちの思いを託すだけの魅力を十分に持っている人たちだったということです。この点で他のインターン生にも、この懇親会での出会いで、「岩手人」の魅力が伝わったと確信しています。自らも岩手出身であるため、憚られるかもしれませんが、とどのつまり岩手の魅力は、自然よりも風土よりも、そこに根付き暮らしている「人」だということを強く感じました。