今回の出馬表明前、私は、東京弁護士会の犯罪被害者支援委員会で副委員長を務めていました。

テレビドラマなどでお分かりのとおり、弁護士は普通、被告人を弁護しています。被害者を支援しようとする弁護士はまだまだ少数派で、時には弁護士仲間からも白い眼で見られたりします。しかし、被告人が刑事裁判で言いたいことを言え、自分に不利な証言や証拠に反論できる以上、犯罪によって理不尽にも不幸な目に遭った被害者には、それと同等以上の権利が与えられて然るべきです。

そのような信念から、被害者が刑事裁判に参加できるようにするための制度作りに取り組んできました。ようやく先日の国会で、改正刑事訴訟法が成立し、被害者が検察官と共に刑事裁判に出廷し、必要に応じて被告人や証人に質問したり、求刑意見を述べたりすることができるようになりました。

国会議員になっても、犯罪被害者をはじめ、不幸な目に遭っている人たちの役に立つ制度・法律を、数多く作っていきたいと思っています。

しなたけし