後期高齢者医療制度によって、15日には、75歳以上で年間18万円以上の年金受給者の方は年金から保険料を天引きされました。一方で、宙に浮いた年金5000万件の記録統合作業は進まず、年金記録確認第三者委員会による救済も進まず、年金記録は一向に正しくなりません。

 なぜ年金から保険料を天引きするのかという質問に対し、政府は「高齢者の皆様に金融機関の窓口でお支払いいただく等の手間をおかけしないため」としていますが、宙に浮いた年金を取り戻すためには、長時間待たされるのを覚悟で社会保険事務所に出向かなくてはなりません。まずは、こちらの手間を省き、迅速に正しい年金記録を回復するのが先決です。

 22日の民主党厚生労働部門・総務部門合同会議では、社会保険庁から、市町村でも職員や社会保険労務士が年金記録のコンピュータ端末を利用し、年金記録の確認に関する相談に応じるようにしたと報告がありました。しかし、まだ全国でたったの78箇所(岩手県では八幡平市のみ)であり、早急に増やすべきです。