13日、原口大臣、渡辺、内藤両副大臣と共に岩手県内の視察を行いました。

目的地は遠野市と紫波町。柳田國男の「遠野物語」刊行100年を迎える遠野市では、「健康福祉の里」にて、ICT(情報通信技術)を利用して遠隔地にいる専門医と交信し、妊婦検診や高齢者の健康維持・管理に取り組んでいる様子や、「木材総合供給モデル基地」にて、地域で伐採した木材を加工して均一で強度の高い「集製材」に加工する工場を視察しました。

昼食は郷土料理を頂きながら、遠野市に移住した方々のお話を聞きました。3年間熟慮の末、東京の仕事をやめて昨年末に遠野で民宿を始めたという蔵本さんご夫妻。

50歳を迎えるに当たって新たなチャレンジをしようと思った

とご主人が語る一方、奥様は

冬場はお客様が来ないのに開業資金の元本返済が始まるのは不安。移住当初の金融支援が必要ではないか

と行政への要望を語られました。

循環型まちづくり」を目指している紫波町では、「えこ3センター」にて、町内の製材所の端材、オガ屑などを「木質ペレット」という燃料に加工する施設、スーパーの廃棄食材や家畜の排せつ物を肥料に加工する施設を視察し、「上平沢小学校」にて、町産木材を使用した開放感と温かみのある校舎を見学しました。

移動のバスの中では、紫波中央駅前に岩手県フットボールセンターを誘致するなど、都市整備事業に取り組んでいる地元の若手経営者である岡崎さんから、

建設省を辞めて帰ってきて、町長に『平成9年の呪縛』から脱出しなければならないと申し上げた。平成9年は建設投資、個人消費などが地方でピークを迎えた年。もはや縦割りで無駄な事業をする余裕は地域にない。地域の財産を活用し、多くの関係者が携わる事業に取り組むべき

と貴重なご意見を伺いました。

激務の合間を縫っての視察にもかかわらず、原口大臣は、あらゆる説明に真剣に耳を傾け、そこで得た情報や感じたことを今話題の「ツイッター」で即時発信。世界に向けて岩手の魅力を伝えてくれました。

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