平成8年の秋、当時の橋本内閣は、平成13年までに東京の金融市場をロンドン、ニューヨーク市場並みの水準に引き上げることを目指して、「フリー、フェア、グローバル」な金融システムを実現するための改革を行なうと宣言しました。いわゆる日本版金融ビックバンです。
それから10年余りが経ち、金融に限らずいろいろな業界で自由化(フリー)、国際化(グローバル)が進みましたが、公正(フェア)という面ではまだまだという気がします。
確かに最低限の公正さを確保するための法制度は整備されましたが、「法に触れなければ、何をやってもいい」という風潮が強まってきたように思います。最近の相次ぐ企業の不祥事や、政治とカネの問題に絡む大臣の発言にも、それが如実に表われています。
スポーツの世界では、単にルールを守るだけでなく、対戦相手や観客に敬意を示す行動をとった場合に初めて「フェアプレー」と言われます。そのような意味での「フェア」な社会の実現を目指したいと思っています。
しなたけし