
24、25日と総務委員会で質疑に立ちました。NHKの来年度予算の審議を控える中、籾井会長が私的なゴルフのためにNHKが契約するハイヤーを利用し、その代金をNHKに支払わせたという問題が発覚したためです。
内部通報を受けた監査委員会の調査報告書によると、①籾井会長はハイヤー利用前に自ら代金を支払う意思を秘書室長に伝えていたが、②秘書室長が関係者への伝達を忘れていたため本人への代金請求がなされず、③事情を知らない秘書室職員も籾井会長が業務で使用したものとしてNHKがハイヤー代を支払う処理をしたため、④監査委員から事情聴取がされてようやく籾井会長はNHKにハイヤー代を返した、という事実経過だったとし、秘書室の事務処理がずさんだったという結論になっています。
しかし、本当に籾井会長に支払う意思があれば、利用日から事情聴取を受ける2か月強の間に秘書室長に支払いを申し出るはずです。また、秘書室職員が計理処理する際、通常あるはずの降車時刻と氏名を籾井会長がサインしたハイヤー乗車票が存在せず、秘書室職員が代署したとされています。NHKの内規では、経費の不正処理を防ぐため、このような重要書類に本人の了解を得ないで代署することはあり得ません。
こうした疑問を背景に、NHKの常勤監査委員である上田良一氏に対し、「本件のような事例で仮にNHK会長がNHKに代金を支払わせる意図があったとすれば、背任罪にあたるのではないか」と尋ねましたが、「本件については、もともと籾井会長が自己で負担する意思があったと判断しており、誤解を招くおそれがあるのでコメントは差し控える」と答弁。上田氏は、前職の三菱商事でもリスクマネジメント部長であり、不祥事対応の専門家という立場でありながら、籾井会長の意向を忖度し、籾井会長に不利な答弁を避けようとする姿勢は、極めて問題です。
また、昨年の8月に籾井会長直属の「NHK関連団体ガバナンス委員会」が「経費等の支払いに係る内部統制の強化」を提言したにもかかわらず、今回の問題が生じました。籾井会長のおひざ元であるNHK秘書室において、籾井会長の意向を忖度し、受信料を支払う国民に損害を与えかねないずさんな計理処理やルール違反がなされたことは、監査委員会でも認めています。
籾井会長に対し、この点についての経営責任も尋ねましたが、原稿の棒読みで他人事のような答弁でした。まったく中身のない籾井会長の意向をあれこれと忖度して振り回されているNHKの現状は深刻です。NHK予算を審議する前に正すべきことがあります。