DSC032834年に1度のサッカーW杯は決勝トーナメントに入りました。予選リーグで敗退した日本代表の姿は、残念ながらそこにありません。開催国のブラジルまで駆け付けた多くのサポーターの落胆は如何ばかりかと思いますが、敗戦後もすぐに立ち去らずスタンドを黙々と掃除する姿は、世界のサッカーファンの称賛を集めました。

こういう誇れるサポーターが民主党にもいます。一昨年暮れの総選挙以来、サッカー日本代表以上に劣勢が続いていますが、岩手1区では昨年の2倍を上回る1200名強の党員・サポーターに登録して頂きました。29日に行われた岩手県連の大会にも例年に増して多数の党員・サポーターの皆様にお越し頂きました。多くの方々の大変ありがたい応援に報いるべく、与党と闘っている私たちは、試合の流れを変えるためにできることは何でもやる覚悟が必要です。

24日の両院議員総会では、海江田代表が「1年間で目に見える成果を示す」ことを約束してから間もなく1年になることを踏まえ、7月下旬以降に1年間の総括の場を設けることが決まりました。議員からは、総括の方法として海江田代表の信を問うための代表選挙を実施すべきだという声もありましたが、私からは、「総括をする場合は、国会議員だけの議論で終わらせるのではなく、自治体議員や党員・サポーターの声を反映できる形でやるべきだ」と申し上げ、大畠幹事長も役員会に諮ると答弁しました。

今の民主党の闘い方は、「自分たちのサッカー」にこだわり、相手にそれを封じられた今回の日本代表と似ているかもしれません。震災復興をはじめ、議員定数の削減や社会保障の充実、行政改革など民主党の強みがあるところでは、与党はこちらに攻撃の機会を与えません。逆に集団的自衛権や規制改革など与党の土俵に引き込まれ、時間とエネルギーを浪費させられている感があります。

今のままの闘い方、そしてプレーヤーでいいのかどうかも含め、今度行われる総括の場においては、党員・サポーターをはじめ、できるだけ多くの皆様の意見を伺いながら党の方向性を決め、結束力を高め、試合の流れを変えるチャンスにするべきです。

サッカーと違って政治の世界は、試合時間が決まっていません。4年間という衆議院の任期はありますが、安倍首相が解散すればいつでもリードしたまま試合を終わらせることができます。試合の流れを変えるチャンスは今回を逃すとあまりないかもしれません。党員・サポーターの皆様からの忌憚のない声をお待ちしております。