20140422代表質問22日、衆議院本会議において、党の代表として質疑に立ちました。本会議場で発言者は壇上に上がって話すため、本会議で演説することを「登壇」と呼びます。私の場合、賛否の採決前の討論演説や議員立法への質問に対する答弁では何度か登壇の経験がありますが、質疑での登壇は初めてです。質疑の対象は、独立行政法人の改革(独法改革)のための法案ですが、政府の案と民主党等の案の双方が議題となりました。

民主党等の案は、民主党政権が2年前に提出していたものと実質的に同じです。その立案には、私も民主党の行政改革調査会の事務局長として携わっていました。残念ながら、ねじれ国会の中で成立を果たせぬまま、安倍政権に代わりました。安倍政権では、1年4か月かけて再検討が進められ、ようやく法案提出に至りました。しかし、多くの点は民主党政権の法案を踏襲しつつ、肝心なところ、例えば、独法の役員への天下りをなくしたり、定年や報酬のしばりをかけたりする点では、後退しています。

さらに、独法の中でも、復興まちづくりにも関わっているUR(都市再生機構)や公的年金資金130兆円の運用を行うGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は、特に国民生活に大きな影響を与えます。そこで、民主党政権時代に業務の見直しを進めましたが、安倍政権になって進化の跡が見られません。

こうした問題点を具体的に指摘し、「安倍政権はこの1年4か月、何をしてきたのか」と厳しく追及しました。当然のことながら、議場の多くを占める自民党議員からは野次と怒号の嵐です。本会議場は発言席を中心に扇型に広がっています。野球場で言えば右翼側(政治的にも右翼側)から聴こえる野次を耳にしつつ、ふと頭をよぎったのは東大野球部の投手としてマウンドに立っていた時の記憶です。

自分がいい投球をして相手チームが苦しめば苦しむほど、相手大学の応援席からの野次が大きくなりました。野次が大きいのは自民党の苦しさの表れだろうと思いながら、こちらの案への賛同を求め、質疑を終えました。連敗が続く東大野球部も、一強多弱と評される野党も、苦しい状況が続いています。しかし、こういう時だからこそ弱気にならず強気で闘わなければなりません。その姿勢を自ら示すという決意を持って臨んだ質疑でした。

 

※上記の代表質問の模様は、衆議院ホームページ(http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php)でご覧になれます。ホームページにアクセスしてからの手順は以下の通りです。

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