6日は神奈川、9日は熊本に海江田代表と共にお邪魔し、自治体議員や支援団体、党員・サポーターの皆様など多くの方々にお会いしました。民主党の改革と創生に向けてのご意見、耳の痛いお話もありましたが、目の覚めるような貴重なご意見を数多く頂きました。

「民主党の立ち位置を明らかにして、自民党との違いをはっきりさせて欲しい」という趣旨のご意見も多くの方からお聞きしました。そのご意見に応えるべく、今進めているのが綱領の改訂です。私もメンバーとなっている綱領検討委員会において、平成10年に作られた民主党の綱領を見直しています。24日に開催される党大会で承認を得られるよう、細野豪志委員長、小川淳也事務局長が中心となって、全国から集まってくる党内外の意見を参考にしつつ、文案を練り上げています。

民主党が政権交代を目指して本格的に活動を始めた平成10年以降、経済の長期停滞、少子高齢化、人口減少、新興国の台頭など日本を取り巻く状況は大きく変わりました。その中で東日本大震災や福島第一原発事故という未曾有の国難にも見舞われました。私たちは、日本が大きな変革期にあるという認識に立って、公正・公平・透明なルールのもと、人々が生きがいを持って働き、互いに負担を分かち合う持続可能な社会を再構築する必要があると考えています。そして、その先頭に立って働く政党と国民の間に信頼関係を築かなくてはなりません。

これを実現するために、民主党の立場と目指すものを明らかにするのが綱領の役割です。会社で言えば、社是、社訓のようなものと言えるかもしれません。現時点で綱領検討委員会が考えている案は、以下のとおりです。

まず、民主党の立場としては、第一に、生活者、納税者、消費者、働く者の立場に立つこと、第二に、若者や子どもたちに安心、幸福、希望を贈るため政治、社会の改革に積極的に取り組むことを掲げます。

そして、民主党の目指すものとしては、第一に、共生社会を創ること。共生社会とは、互いに支え合い、すべての人が居場所と出番を得られる社会、地域や民間の力が公共の仕事に積極的に加わる社会、不公正な格差をなくして正義と公正が貫かれる社会、経済成長の果実が人間の真の幸せにつながる社会、を意味します。第二に、国際社会の平和と繁栄に貢献し、開かれた国益を実現すること。第三に、「国民主権、基本的人権の尊重、平和主義」という憲法の基本精神を具現化すること。第四に、地域社会に根ざした活動等により、国民とともに歩んでいくこと、を挙げています。

文案等は、民主党のホームページからご覧になれます。(https://ssl.dpj.or.jp/form/principles
ぜひ、皆様からのご意見をお寄せください。