民主党2010年度定期大会

まだ年が開けて半月も経ちませんが、今週も激動の日々でした。週の前半は小沢さんが強制起訴された陸山会事件の裁判、週の後半は岡田さんを副総理とする内閣改造があったからです。

陸山会事件の裁判は、10、11日の両日、午前10時から午後5時近くまでにわたって、最大のヤマ場である小沢さんへの質問が行われました。私も傍聴しましたが、検事役を務める指定弁護士らは、「秘書が勝手に陸山会の収支報告書に虚偽記載をするはずがない、小沢氏の指示があったに違いない」という見立てで、合計6時間も根掘り葉掘り、事件と無関係なことまでしつこく質問しました。

しかし、小沢さんは、そもそも「虚偽記載」された収支報告書を見たことすらなく、秘書に指示することなどあり得ないという一貫した答えでした。「陸山会で土地を購入する際に小沢さんが一時立て替えた4億円を隠すために虚偽記載したのではないか」という疑問に対しても、「邪推だ」とし、相続した不動産を売却して現在の自宅に買い替えた時の余り金や『日本改造計画』の印税収入などで、手持ちのお金が当時4億円を超えていたことを丁寧に説明しました

2007年、盛岡にて

一方、内閣改造で副総理となった岡田さんは、先日まで党の行政改革調査会長でした。事務局長の私は、独立行政法人や特別会計などの改革案をまとめるため、今週は、連日長時間お会いしていました。時には、蓮舫前大臣よりもさらに踏み込んだ改革案をぶち上げ担当者が震え上がるところも見ましたが、部下である私たちの意見も聴き、調査会の運営がスムーズに進むよう配慮してくれました。

図らずも今週は、小沢さんと岡田さんという渦中のお二人と長時間接する機会を得ました。マスコミ報道などで、お二人とも一見怖そうで近づき難い印象を抱かれる方が多いと思いますが、実際は違います。お二人は、仲間内では気さくな表情を見せて活発な意見のやり取りをした上で、最後は自ら判断を下し、実行に移すリーダーシップを持っています。

岡田さんとは今回初めて大きな仕事を共にすることになり、気心も知れてきた矢先の突然の入閣でした。少し残念ですが、今度は副総理として政府の側から行政改革を強力に進めてくれるものと期待しています。

そして、もう一人の小沢さんについても、今回の被告人質問を見る限り、無罪の可能性はさらに高まったと思います。早く政治の表舞台に戻って頂き、震災復興や行政改革など山積する国政課題を解決すべく、その類い稀なるリーダーシップを発揮して頂きたいと思います。