11日、東日本大震災復興特別委員会において、岩手選出の平野達男復興担当大臣への質疑を行いました。新任の平野大臣にとって、この委員会では初めての答弁です。その記念すべき質疑の機会を与えられ、私も気を引き締めて質疑に臨みました。

最初に、平野復興相誕生を受けての地元の声を伝えました。平野大臣の誕生を大変喜ぶ一方で、菅総理の辞任時期がはっきりしないことへの苦言や、小沢元代表が党員資格停止処分で活動が制限されていることへの不満があったことを率直に申し上げ、平野大臣の見解を問いました。

平野大臣は、「菅総理はこういう(いつ辞めるかはっきりしない)状態を早く解消しようという意識を明確にお持ちになって今仕事をしているのではないか」と述べると共に、

「国難に当たって政治経験の豊かな、判断能力のすぐれた政治家をきちっと配置して助言を求めたり、一定の仕事を担ってもらうことは大事で、党内事情について取り消すことは当然あってしかるべき」と答えました。

過疎化と高齢化が進む被災地に若者を呼び寄せるための、新たな土地利用の仕組み、自然エネルギー産業創出、高速交通網整備といった政策議論をする前の唐突な問いかけでしたが、私が期待した通り、平野大臣ならではの大所高所に立った答弁でした。

それにしても今回の質疑は、質問する私、答弁する平野大臣、その間に立って議事を進行する黄川田委員長と、いずれも岩手選出の議員。議員の多い都市部ならともかく、県選出国会議員が8名しかいない岩手のような県では、珍しいのではないでしょうか。

このメンバーでやるなら、わざわざ東京に出てくる必要もないぐらいです。そこで質疑の最後に、「ぜひ一度、岩手など被災地で復興特別委員会を開催しましょう」と黄川田委員長に提案すると、

「今日は被災から4か月目の節目の日だが、(我々の活動が)被災者に伝わらないところがある。理事会で協議したい」と前向きの姿勢を示されました。

気心の知れた岩手出身3人のあうんの呼吸で、中身の濃い質疑になりました。