党首討論 3か月ぶりとなる党首討論が、9日に行われました。最初に小沢代表が、「道路特定財源を一般財源化するという首相の新提案は、政府与党で正式に了承されたものか?」と質問したのに対し、福田首相は、答弁に先立って、「日銀人事でなぜ財務省出身者はだめなのか?」と逆質問。

小沢代表は、

「日銀に限らず、特定の役職に特定官庁の出身者が就任することが官僚の既得権となっていることが問題。このような天下りはなくすべき。」

と答えました。また、「暫定税率廃止で地方は困っている」との首相の指摘に対し、

「地方の年間9000億円の税収減のうち、県の6000億円は直轄事業負担金廃止により、市町村の3000億円は道路整備特別会計等の余剰金でまかなえる」とした上、「道路行政に象徴される中央集権政治を改め、地方に自主財源と権限を与える」

という民主党の基本方針を述べました。

この2日間、体調を崩して食事は「おかゆだけ」という小沢代表でしたが、福田首相の意表を突く逆質問にも、何ら動じることなく説得的な答弁を行っていました。対する福田首相は、政権運営がうまくいかない苛立ちを隠し切れず、前回の党首討論とは打って変わって民主党批判を早口でまくしたてていました。今回の討論で、いずれの党首が首相の器にふさわしいか、明らかになったように思います。