12日、衆院予算委員会で45分間の質疑を行いました。中道改革連合の幹事長として初の質疑です。自民党の坂本予算委員長の「職権濫用」と、政府予算案の「職務怠慢」を改めさせるべく、党を代表して急きょ質問に立ったものです。

まず、委員長の「職権濫用」について。坂本委員長は、3月中の予算成立という高市首相の意向に沿い、野党の声を無視して、「職権」で審議日程を決めてきました。結果、8日に盛岡市で行われた地方公聴会は日曜開催で地元関係者に迷惑をかけ、総理入りの集中審議は半分以下、省庁ごとの分科会も省略、という異例づくしの予算審議となりました。

私は、法務委員長を務めた際、「職権」で審議日程を決めたことは一度もありません。少数意見も尊重し、中立公平な委員会運営を行う責任があるからです。この点につき坂本委員長に見解を求めると、「理事会協議に沿って委員会を運営している」と答弁。そこで「協議に沿うなら、職権で決めることはできないはずだ」と追及すると、「合意がなければ職権で決める」と開き直りました。高市首相の言いなりで職権を濫用するのは、委員長失格です。

次に、政府予算案の「職務怠慢」について。この予算案はイラン戦争に伴う原油価格上昇に対応するものではありません。高市首相は、2800億円の燃料補助向け基金を使ってガソリン価格を170円以内に抑えると表明しましたが、現在の原油高と円安が続けば1か月程度で基金はなくなるとの民間の試算もあります。政府の対応はまったく不十分です。

反面、政府案は当面使う当てのない基金は放置しています。原資は国の借金であり、大規模な基金だけで見てもざっと3千億円が利払いで消える計算です。高市首相に対し、「積み過ぎの基金をいつまでにどれぐらい削減しようと思っているのか」と尋ねると、「令和9年度の予算編成に向け、片山大臣を中心に、今懸命に作業をしている」と答弁。

金額の目標はなく、令和9年度の予算で対応するとなると、少なくともあと1年は利払いが続きます。「巨額の機会損失を放置するのは理解できない」との私の主張に対し、首相は的外れな弁解で自らの怠慢をごまかしました。中道からの提案として、エネルギー高騰への対策を強化し、無用な基金を国庫に返納し、復興財源を確保する予算の見直しを求めました。

翌13日の本会議では、坂本委員長の解任決議案に賛成、政府の予算案に反対で野党がまとまったものの、与党の数の力で坂本委員長は留任、予算案も可決されました。この本会議から、採決で各議員の名前を読み上げる際、AIの自動音声が導入されました。迅速ではありますが、単調で味も素っ気もありません。まさに高市政権下の国会運営そのものです。