2日、参議院会館で「野球の未来を考える議員連盟」の設立総会が行われ、100名を超える超党派の国会議員が入会しました。プロ野球出身の青島健太(維新の会)、石井浩郎(自民党)の両参院議員が共同代表となり、高校球児だった、岸田元首相、小泉防衛大臣、立憲民主党の泉前代表、小川前幹事長など、野球に関わりがある議員が役員に名を連ねました。

私も東京六大学野球出身ということで事務局長を務めることになりました。会の名称は、私と青島さんら数人で相談して決めました。少子化が一段と進行し、全国の出生数は今年も70万人を割り込む見込みです。他のスポーツに比べて、人数、場所、用具などを確保する難しさもあります。野球の未来への危機感から、「野球の未来を考える議員連盟」としました。

設立総会には、日本初の国民栄誉賞に輝き、この秋に文化勲章を受章した「世界のホームラン王」の王貞治さんにもお越し頂きました。それだけでも十分ありがたいことですが、「野球界は危機感を感じていた、どうにかしなくてはならない。大谷選手の活躍で今がチャンスだ。共に前進していきたい」と、私たちと同じ方向を向いたご挨拶を頂き、感激しました。

これからの議連の活動としては、野球やキャッチボールができる環境を整備し、少年はもとより女子、高齢者、障がい者など幅広く野球チームを支援するなどして、地域の活力向上や国民の健康増進に貢献していく方針です。全国の都道府県で唯一、3人の現役一流メジャーリーガーを擁する岩手県の代表として、野球の未来を拓くために頑張ります。

余談ですが、東京大学で投手だった頃、他の五大学の一流の投手たちと投げ合う機会に恵まれました。そのような投手に共通するのは、ストライクゾーンぎりぎりに投げ分けるコントロールと、強くて速い腕の振りでした。私のような平凡な投手は、コントロールを考えれば腕の振りが弱くなり、腕の振りを強くすればコントロールが乱れがちです。

卓越した能力はどうしたら身につくのだろうと思っていたところ、ある試合で攻守交代してマウンドに向かった際、直前に投げていた相手投手が踏み出した足の跡に目が留まり、衝撃を受けました。足型が取れるほどきれいな形で、しかも足首が埋まるほど深く掘れていたからです。その投手は、のちにプロ野球やメジャーリーグでも活躍しました。

コントロールや腕の振りは、脳の働きや腕の動きで決まらない、正確で力強い足の運びで決まるというのが、私が得た結論です。これは国会質問にも当てはまるかもしれません。議題の枠内の厳しい問いを、強く短い言葉で答弁者に投げかければ、自ずと結果は付いてきます。そんな質問は、足を使って現場を訪ね、当事者に会わなければ、なかなかできません。