14日、立憲民主党は来年度予算案の修正案を公表しました。政権を目指す野党第一党として、現在物価高などで苦しんでいる国民のために増やすべき支出を増やすこと、そして、将来日本を背負っていく次世代の負担を減らすために削るべき支出は削ることなどを考えた総合的な修正案です。これに関して、同日に行われた予算委員会で質疑に立ち、増やすべき支出として、「130万円の壁」による手取り減を埋める給付金、削るべき支出として、来年度に使う可能性の低い政府基金約8兆円のうち主だったものを取り上げました。
約8兆円の政府基金につき、加藤財務大臣は「使い残しという意味ではない」と説明しています。しかしながら、「金利のある世界」に戻った今、予算編成の際に政府が用いる借入金利は年2%です。今回の115兆円の予算のうち約4分の1、金額にすると29兆円は借金に頼っているため、基金のお金は借金で賄われていると言えます。2%の金利で借金して8兆円の基金を作ると、年間で1600億円の利払いが発生する計算となります。
民間であれば、当然ながら利払いを上回る運用益を稼がなければなりません。そこで、今年の予算委員会で問題となった主な政府基金につき、どの程度の運用益が出ているのか所管の大臣に尋ねました。
中谷防衛大臣は、来年度末の予想残高が約1200億円の「防衛装備移転円滑化基金」につき、運用益は約500万円と答弁。利払いは年間20億円程度と試算され、大赤字もいいところです。次に、あべ文科大臣は、来年度末の予想残高が5、6百億円の「GSC関連基金」につき、運用益は508万円と答弁。利払いは11億円程度で、やはり大赤字です。さらに、福岡厚労大臣は、来年度末の予想残高が8千億円近くの「コロナワクチン生産体制等緊急整備基金」につき、過去4年の運用損失が約22億円に上ることを明らかにしました。
唖然とした私は、「運用で損失を出し、利払いで何百億も損失を出すのは『往復ビンタ』みたいなものだ」と指摘。委員会室では失笑が起きました。その上で、加藤財務大臣に「こんな無駄な利払い、放置していいのか」と迫ると、「令和8年度以降必要なお金だ」と開き直りました。令和8年度に必要なら、令和8年度の予算で手当てすればいいだけの話です。
今回の質疑を通じ、銀行時代に聞いた「ブタ積み」という言葉を思い出しました。銀行は「準備預金」と言って、預金残高の一定割合を日銀の当座預金に無利息で預けなくてはなりません。「準備預金」を超えて日銀に預けると、その分は運用の機会を失います。一方、お客様には預金利息を払うので損失が生じます。これを「ブタ積み」と呼んでいましたが、政府の「ブタ積み」は銀行以上に許されません。引き続き厳しく返還を求め、ムダを削ります。