12日、参議院補欠選挙の応援で徳島県に伺いました。この選挙は、高野光二郎・元議員が秘書への殴打事件で辞職したことによるものです。「良識の府」とされる参議院で、言語道断の不祥事です。補選の費用で10億円以上の血税が使われます。所属先の自民党は何事もなかったかのように後任候補を擁立しましたが、この対応も「良識」を欠いています。

立憲民主党などが応援する「広田はじめ」は参議院で2期12年、衆議院で1期4年の経験と実績があり、防衛政務官として東日本大震災の被災地の復旧・復興に尽力しました。同僚議員として長い付き合いですが、誠実で「良識」ある人物です。与野党一騎討ちとなり、今後の解散総選挙の行方も左右する重要な選挙です。ぜひ、高知・徳島のご親戚、お知り合いへのお声がけを含め、「広田はじめ」をご支援頂きますようお願いいたします。

さて、この補欠選挙は、高知県と徳島県の二つの県で一人を選ぶ「合区」で行われています。今回伺った四国の東端にある徳島県阿南市から、四国の南西にある広田候補の出身地である高知県土佐清水市までは、車で約7時間かかるそうです。「同じ選挙区にするのは無理がある」と有権者の方から言われました。参議院の「一票の格差」を是正するため与党主導で2016年から導入された合区制ですが、四つの県で独自に参議院議員を選べなくなり、都市部に議席が集中してしまうという問題が生じています。

この問題について、立憲民主党は地方の声を国政に反映させるため、各県から少なくとも一人を選出できるようにする法改正を行うべきと主張しています。自民党も合区となった県では投票率の低下や無効票などの増加が見られるとし、憲法を改正して合区の解消を図るべきとしていますが、「何をいまさら」の感は否めません。また、憲法改正を前提条件にしているため、当分は合区を維持することになってしまいます。

確かに、参議院選挙の「一票の格差」が約3倍を超えると憲法違反になるという最高裁の判例は尊重しなくてはなりません。しかし、「一票の格差」を3倍以内にする方法として、現在のように、人口が少ない隣同士の県を合区にする必要は必ずしもありません。例えば、東京都を46分割して約25万人ずつの地域に分け、残りの46道府県とそれぞれ合区にするという方法もあるでしょう。選挙区内の移動も、今の合区よりは便利です。

東京都民は不満かもしれませんが、そもそも現在の合区制度は「地域単位より人口比例で選挙区を決めるべき」という都市部の主張に基づくものです。地方にだけ合区を押し付けるのは身勝手ではないでしょうか。むしろ、多くの参議院議員が地方と東京の両方の声を国政に反映できるようになれば、今よりも「良識の府」にふさわしい参議院となるはずです。