10日、合流新党の「代表・党名選挙」が行われました。私を含め新党への参加を表明した149名の国会議員が有権者となり、代表と党名のそれぞれに一票を投じました。代表選挙の立候補者は、立憲民主党の枝野幸男代表と国民民主党の泉健太政調会長の二人。各候補は自らへの支持に加え、新党の党名についても提案しました。枝野氏は「立憲民主党」、泉氏は「民主党」を掲げましたが、投票する側は代表名と党名を連動させる必要はありません。

投票の結果、代表については107対42で枝野氏、党名については94対54で立憲民主党に決定しました。立憲民主党所属の88人、国民民主党所属の40人、私を含め無所属の21人による投票でしたので、大方の予想通りではありました。ただし、泉氏については、玉木氏の合流新党不参加によって急遽立候補が決まったことや、国民民主党に所属しながら早々と枝野氏の支持を表明する重鎮もいたことなどから、大変厳しい戦いでした。にもかかわらず、無所属議員の半数程度の支持を得たと見られ、大健闘でした。

私も泉氏の推薦人に加わり、泉氏に投票しました。泉氏とは、13年前の私の初選挙の第一声に駆けつけてくれた時からの縁です。民主党政権では共に政務官として情報公開制度や公務員制度の改革に取り組んだ仲でもあります。年齢的には46歳と私より若いのですが、すでに7期目で中堅・若手議員の代表格です。党の要職にあっても常に謙虚で明るく前向きな人柄で、合流新党のリーダーとしてふさわしい人材だと考え、応援させて頂きました。

選挙戦を通じ、泉氏が記者会見や公開討論会で訴えたのは「風通しの良い党運営」や「提案型の野党」でした。自ら実践してきたことだけに説得力があり、多くの国民の心にも響いたのではないでしょうか。一方、党名の投票は、泉氏にも断った上で、立憲民主党を選びました。前回の総選挙で逆境の中で立ち上がった立憲民主党を応援した多くの有権者の思いと、それにもかかわらず「党名を投票で決める」という国民民主党の要求を受け入れて合流新党にこぎ付けた枝野代表の英断を尊重したかった、というのが最大の理由です。

今回投票した149人のほとんどは、「枝野氏、立憲民主党」「泉氏、民主党」「枝野氏、民主党」の組み合わせを選びました。私のように「泉氏、立憲民主党」を選んだ議員は非常に少なかったようですが、私自身はこれが最善だという確信をもって投票しました。

こうした少数意見が自由闊達に交わされ、熟議を経て決定した結論には全員が結束する。そんな政党を国民が求めていると思います。自民党には前者がなく、過去の民主党には後者が欠けていました。合流新党が「意見は百花繚乱、決定には一致団結」の政党として国民から期待、信頼されるよう、これから「立憲民主党」の旗の下、枝野代表を支えて頑張ります。