1日から新年度が始まり、総務省でも新人を迎える入省式が行われました。原口大臣は、難関をくぐり抜けてきた数十人の新人に向かって、
「官僚は今、バッシングされているが、下を向く必要はまったくない
と、積極的に公務に取り組むよう激励しました。
確かに日頃官僚の皆さんと一緒に仕事をしていると、バッシングとは関係なく、「下を向いているな」と感じることがあります。その人たちは、私たち政務三役など「上」に向かっては意見や質問をすることなく、「上」からの指示・意見を内容をよく理解しないまま実行しようとして、部下や一般国民など自らの権限の「下」にある人たちを右往左往させています。
人事院が平成20年度に実施したアンケートによると、国家公務員に対し、「まじめで手堅い」、「有能である」、「よく勉強し、仕事熱心」という点で評価が高い一方、「利用者に対して親切」、「長期的な視野や幅広い視点を持つ」、「公平であり、信頼できる」という点では評価が低いという結果が出ています。
このような評価を変えていくために、官僚は、権限行使を中心にした創造性に乏しい下向きの仕事を極力減らし、政治家に専門的な助言をすることで共に国民に役立つ政策を作っていくような上向きの仕事に積極的に取り組んでいかなければなりません。
そして私たち政治家は、部下である官僚が上を向いて仕事ができるような環境を作っていく責任があると思います。
間もなく国会では、公務員制度改革法案の審議が始まります。政府案に対し、野党から対案も出るようです。野党案では、大臣など任命権者の意思で部長以上の幹部職から課長に降格させたり、人事院勧告や労使交渉を経ずに給与カットを行ったり、政治の意思で国家公務員の処遇を切り下げやすい公務員制度を目指すと聞きます。
もしそうであるとすれば、官僚がますます「上」を向かなくなり、「下」ばかり見て仕事をするようにならないか不安を感じます。