11日から、恒例となった小沢一郎政治塾の冬季集中講義が始まりました。

全国から集まった52名の精鋭を前に、藤井裕久民主党最高顧問が開講のあいさつ。

「未曽有の経済危機と言われ、日本の将来への不安が広がっているが、国家観と歴史観を持った人材がいれば危機は必ず乗り越えられる。
国家観は、問題の本質を見極めて日本の進むべき道を考えることであり、歴史観は過去の同様の問題と比較して解決策を考えることである。

今回の問題の本質は、米国政府がやるべき低所得者向け住宅対策を市場に委ね、本来貸してはいけない人に住宅ローンを貸し付けたこと。
野放図な市場経済主義は貧困層の不満を募らせ国家社会主義を招く。「秩序ある市場経済主義」の確立が必要だ。

また、80年前の世界恐慌の時には、英米は自国産業を保護するエゴイズムに走った。
日本は、働く人を犠牲にして国際競争力を高めることで対抗しようとしたが、最終的に第二次世界大戦に至った。この歴史を教訓にすべきだ」

と述べ、「国家観と歴史観を身につけて欲しい」と塾生を激励。

14日までの4日間にわたり、小沢代表をはじめ一流講師の講義や塾生討論など、塾生には有益かつ貴重な学習の場が用意されています。