DSC007688日、民主党岩手県連で記者会見を行い、夏の参院選の岩手選挙区の候補として吉田晴美(よしだはるみ)さんを擁立することを発表しました。

夏の参院選の候補に内定していた平野参院議員が突然の離党表明をしてから1か月余り。この間、4度の県連の常任幹事会など、公式・非公式の場で対応を協議してきました。その過程で、①復興に資する、②県連が割れない、③選挙に勝てる、④県内在住であるという条件を満たす候補を探そうという方針を立て、4月22日に、県連幹部6人で構成される候補者選定諮問委員会を設置しました。委員会のメンバーには、連休中も各方面から推薦のあった県内在住の方々に対し、直接・間接にアプローチして頂きました。

他方、4月半ば、元法務大臣であり法曹界の大先輩でもある民主党の小川敏夫参院議員が私を訪ねて来られ、大臣時代から同議員を秘書官として支えてきた吉田晴美さんのご推薦がありました。

吉田さんに「なぜ岩手から参院選に?」と尋ねると、①東日本大震災の直後、被災地への救援物資の手配などを通じて、被災地で困っている人たちに寄り添って復興に貢献したいとの思いが募ったこと、②自らの体験、仕事で得た知識を活用して、高齢化社会でますます重要になる医療や介護の体制を充実させたいこと、③働きながら子育てをしてきた経験を踏まえ、女性が社会の中でもっと活躍できる環境を創りたいことなどを話され、しっかりとした考えと熱意を持った方だと分かりました。ただ、同じ東北人とは言え、県内在住ではないという問題があります。常任幹事会の議論を踏まえ、吉田さんには、回答を保留してきました。

以上の経過の後、5月6日の常任幹事会において、諮問委員会から「県内から擁立は困難」との最終答申があり、県連代表である私に候補者の人選が一任されました。とは言え、昨年来、苦楽を共にしてきた県連の皆さんに無断で候補を決めることはできません。私は、代表一任の可能性が高まった6日の朝、急きょ上京して吉田さんの関係者のご了解を得ると共に、吉田さんには常任幹事会で異論が出たり、マスコミに情報が漏れるリスクも覚悟してもらった上で、常任幹事会に出席してもらい、候補選定の理解を得るようにしました。

吉田さんは、いきなり緊張の場面の連続にもかかわらず、その日の常任幹事会、そして8日の記者会見と、多種多様な質問に明るく誠実に答えていました。吉田さんは、山形県河北町出身で、あの「おしん」の舞台の近くで生まれ育ったそうです。今回は、「あまちゃん」が大ヒット中の岩手で参院選に挑戦です。厳しい状況の中での選挙になりますが、「おしん」のように辛抱強く、「あまちゃん」のように明るく元気に、岩手と日本のために頑張ってくれる方だと確信しています。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。