25日に投開票が行われた盛岡市長選・市議選においては、私と同志の候補に対し、多くの皆様からご理解、ご協力、ご支援を賜り、本当にありがとうございました。おかげさまで市議選については、私が応援した候補が全員当選を果たすことができました。

一方、市長選については、前回に続き立候補した「内舘しげる」候補が5万242票を獲得しましたが、現職候補に4241票及ばず敗れました。前回の1万6653票差から大きく詰めましたが、もう一歩及びませんでした。私も、高校の同級生で親友でもある内舘候補を前回からずっと応援してきただけに、この結果は残念でなりません。

ただ、敗れたとは言え、内舘候補の前回選挙から今回選挙までの頑張りは見事でした。選挙区内の約4万件の居宅を訪ね、そこで聴いた数多くの不安や不満を解決する政策を考え、他の候補より具体的で必要度の高い選挙公約を掲げました。昨年夏に再出馬を表明して以降、毎朝欠かさず路上に立ち、通り過ぎる歩行者やドライバーに挨拶をし続けました。今年に入ってからは市内数十か所でミニ集会を開き、二千回の街頭演説を重ね、自らの決意と政策を訴え続けました。

これらの活動は、政党などの支援を受けることなく、内舘候補個人が仲間を募り、身銭を切り、知恵を絞り、汗水流して積み重ねてきたものです。私も今は無所属で政党に所属していませんが、議員や首長としての政治経験がないにもかかわらず、こうした活動を続けるのは相当な志と覚悟がなければできません。

しかも前回は現職との一対一の選挙戦であり、内舘候補の得票は、内舘候補を積極的に支持する有権者の票だけでなく、「内舘候補はよく知らないが現職には投票したくない」という票も含まれていました。しかし、今回は内舘候補のほかにもう一人の新人候補が出馬したため、反現職の票はそちらにも流れてしまいます。

前回以上に現職を上回る票を獲得するのは困難と見られた中、内舘候補とその仲間が勝利を目指し、最後まで頑張った結果、内舘候補の「人となり」を知り、積極的に支持する方々が5万人以上も投票所に足を運んでくれました。本当に価値のある5万242票です。

市長には惜しくも届きませんでしたが、「盛岡に新しい風を吹かせたい」という内舘候補の思いは多くの有権者に届きました。盛岡市も、内舘候補が目指す姿に徐々に変わっていくはずです。「内舘しげる」の友人の一人として、彼の頑張りをとても誇りに思います。