東日本大震災の月命日である11日、震災復興の象徴的存在であり、私が敬愛してやまない黄川田徹前代議士、そして、以前は秘書として私を支え、今は地域のために献身的に活動する高橋但馬岩手県議会議員と共に、国民民主党を離党することを表明しました。

国民民主党の立ち上げから1年、党の綱領や基本政策を立案し、被災地の代表として復興を加速するための4法案を提出し、憲法調査会長として憲法改正国民投票の公正さを確保する法案を作り、予算委員会で統計問題や税の使い方を質し、法務委員会などで司法に多様な人材が集まる制度を提案してきました。週末は地元に戻って街頭演説やミニ集会、戸別訪問などを重ね、支援者の拡大に努めてきました。

国民民主党が有権者の期待を集め、政権交代を可能とする政党にするために全力を尽くしてまいりましたが、最近の党の動きは、目先のことに囚われすぎていて、私が12年前の初当選時から掲げてきた「政権交代可能な政治体制を創る」という目標から遠ざかっているように見えます。その表れが、「大きな固まり」につながる明確な展望もないまま自由党との合流を急いで決める一方、自らが被災し復興の担い手として県民の信頼が厚い黄川田氏について参院選岩手選挙区の野党統一候補に決められなかったことです。

この数か月、玉木代表ら党の執行部には軌道修正を求め、これに前向きな執行部の回答を信じて党に残ってきましたが、いまだに何も変わりません。これ以上、私が党に留まることは玉木代表にとっても私にとっても不幸であると感じました。国民民主党をご支援頂いた方々には大変申し訳ありませんが、国民民主党を離れ、無所属の国会議員として活動することにしたいと思います。

今後は、先日立ち上げた政治塾「新時代いわて」を活動の基盤におき、岩手と日本を元気にする政策を創り、これを実行する志と覚悟を持つ仲間と研鑽を重ね、政治に携わる有為な人材を育成していきたいと思います。11日の国民民主党岩手県連の常任幹事会では、「新時代いわて」のアドバイザーとして、政治学者である東京工業大学の中島岳志教授を迎えることを報告し、苦楽を共にしてきた国民民主党岩手県連のメンバーにも役員に加わっていただくことになりました。

弱い立場の人が権力者の意向を「忖度する政治」ではなく、弱い立場の人にも寄り添う政策を訴え、有権者が政権を「選択する政治」を確立することを目指します。岩手と日本に野党の大きな固まりを作るため、愚直に誠実に活動してまいります。どうかこれまで以上のご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。