2日、平野達男参院議員が民主党本部に離党届を提出しました。平野さんは、私が初当選した6年前から、お慕いし、尊敬し、共に歩んできたかけがえのない先輩です。選挙演説、国会質問、議員立法、政府高官としての仕事など、政治家の役割の多くを平野さんから学んできました。
その平野さんから、離党の意向を初めて聞いたのが先月29日の深夜です。まさに「寝耳に水」でした。以来、党所属県議会議員、党本部の細野幹事長、私と黄川田代議士などが、平野さんと直接面談して慰留に努めました。
私からは、「復興大臣を務められ、党の中心である平野さんには、民主党が苦境にある今だからこそ、党に残って党勢回復のために力を尽くす責任がある」と繰り返し申し上げました。また、「影響の大きさを考えると、離党に踏み切った場合は除名処分など厳しい対応を取らざるを得ない」とも伝えましたが、決意は固く、党を離れることになりました。
先月24日には県連大会を開催し、ご参集頂いた支援者、支援団体の皆様に夏の参院選挙に向けて平野さんへのご支援をお願いしたばかりです。このような事態となってしまったことに対し、党県連代表として、大変申し訳なく、心よりお詫び申し上げます。
野球で言えば、試合開始前に先発メンバーが紹介され、応援団も盛り上がってきた時に、主力選手が「このチームを離れて別のチームで戦いたい」と言って突然グラウンドを去るようなものです。たとえそれが本人にとって「最良の選択」であったにせよ、これまで苦楽を共にしてきたチームメートや、ピンチの時でも一生懸命励ましてくれる応援団のことを少しでも考えれば、「あり得ない選択」だと私は思います。
時を同じくして、元プロ野球選手の松井秀樹さんの国民栄誉賞受賞が決まりました。松井さんは、現役時代、その成績もさることながら、自分のことよりチームのことを優先する姿勢が高く評価されていました。
プロ野球のユニフォームは、背中の背番号の上に選手個人の名前が、胸にはチームの名前が書かれています。大リーグ時代の松井選手は、「背中の名前より、胸の名前のためにプレーする選手」と記者に評されていたそうです。平野さんも、本来こういう評価がふさわしい方です。それだけに、今回の行動は残念で、悔しいです。