新年早々、永田町に激震が走っています。高市首相が通常国会冒頭、任期を3年近く残して衆議院を解散し、総選挙を行うとの観測が広まったためです。首相もこれを否定しませんが、解散日、投票日をいまだに明らかにしません。明らかなのは、総選挙によって来年度予算案の審議が遅れることです。高校教育や小学校給食の無償化など、新年度から始まる事業に影響が出かねません。「働いてまいります」を売りにする高市首相の「職場放棄」です。
一方、15日に立憲民主党の野田代表と公明党の斉藤代表が新党結成に合意し、その名前が「中道改革連合」に決定。選挙目当てなら、高市首相と五十歩百歩です。2017年、安倍首相が「国難突破」と称し、突然解散したことがありました。当時私は「民進党」で、政調会長として前原代表を支えていました。小池都知事が立ち上げたばかりの「希望の党」に民進党の衆議院候補が合流し、政権交代を目指す戦略でした。しかし、両党の理念や政策に隔たりが大きく、小池氏の「排除」で民進党が分裂して選挙も惨敗した苦い経験があります。
その時の経験を踏まえ、私は、15日の両院議員総会において「同じ過ちを繰り返してはならない。理念や政策の一致を大切にし、決まったら一致団結すべきだ」と主張しました。これを受け、安住淳幹事長は「理念や政策が近いことは確認できている。『排除』はありえない」と明言しました。これを聞いて、中道勢力を結集して政権交代を目指すという執行部の方針は大義があると考えました。
私は、「政治家は次の世代を考え、政治屋は次の選挙を考える」という格言を肝に命じています。次の世代が生まれやすく活躍しやすい日本にするため、今を生きる世代が生きがいある暮らしとやりがいある仕事を創る。そして、戦争の恐怖、国家財政の破綻、環境の悪化などに怯えることのないようにする。その責任を果たせる人が「政治家」です。
国会で活躍する公明党の議員を見渡すと、斉藤代表に象徴されるように、高市氏や小池氏のような華やかさはあまり感じません。しかし、責任感を持って誠実かつ堅実に仕事に取り組む「政治家」が揃っている印象です。「中道改革連合」という政党名に私は、右にも左にも片寄らない常識的な道を未来に向かって歩みつつ、その「常識」が正しいかどうかを謙虚に検証し修正していく「政治家」の集団を作る意思を感じました。
「公明党」と新党を作ることに対して、これまでの経緯などもあり、様々な思いがあろうかと思います。私も、自分の選挙のことだけを考えればプラスとマイナスの両面あると思っています。しかしながら、次の世代のことを考えた場合、これは大いなる前進だと確信します。「中道改革連合」へのご理解、ご協力、ご支援を、心よりお願い申し上げます。