18日、私が委員長になって初の衆議院法務委員会が開催されました。その冒頭、委員長が「就任あいさつ」を述べるのが慣例です。調べてみると、第二次安倍政権以降の14人の法務委員長の「就任あいさつ」は、ほぼ同じ文言でした。委員長を補佐する国会職員が原稿を用意してくるため、新任の法務委員長はこれに従っていたのかもしれません。

昨年の総選挙までは与党が圧倒的多数を占めていたため、国会の審議自体も形式的になりがちでした。その影響がここにも表れていた気がします。しかし、いまや国会の審議は大きく変わりました。野党側の議席数が大きく増え、「多党化」が進む中で、よりよい結論を生む必要があります。そうした状況も踏まえて、私からは、公平中立な委員長の立場をわきまえつつ、従来とまったく異なる「就任あいさつ」を述べさせて頂きました。以下、その内容です。
[衆議院ホームページ]より動画をご覧いただけます。)

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この度、法務委員長を拝命いたしました階 猛です。
就任にあたり、甚だ僭越ですが、ご挨拶を兼ねて二点ほど申し上げさせて頂きます。

一点目は、法務委員会の理事及び委員の皆様へのご期待です。
周知のとおり、近時の国会はいわゆる「多党化」が進んでいます。各党派が様々な基本政策や、その基盤となる価値観を有しています。そうした根本的なレベルで各党派の見解に隔たりが生じることは、やむを得ません。ただし、当委員会で有意義な議論が行われるよう、事実認識や論理展開のレベルでは、できる限り党派を超えて共有し、納得できるものとなるよう努めるべきです。理事及び委員の皆様には、そのような観点に立って、当委員会の審議、協議に臨まれることをご期待申し上げます。

二点目は、当委員会が国政調査権を行使する行政機関、司法機関への要望です。
当委員会の審議を充実させるため、答弁はより簡にして要を得たものにして頂くこと、そして、資料要求については、より迅速、確実、誠実に対応して頂くことを要望します。とくに、司法機関である裁判所、準司法機関である検察庁を抱える法務省におかれては、司法の独立性には十分配慮しますが、独立性を強調し過ぎて独善性に陥り、当委員会が国民を代表して行使する国政調査権を軽視することがないよう、くれぐれもご留意ください。

最後に、法務委員長は私にとって初の重責であるが故、至らぬ点が多々あるかと存じます。理事及び委員の皆様のご指導、ご協力を賜りながら、公正かつ円満な委員会運営に努めてまいりたいと存じます。何とぞ宜しくお願いいたします。