令和4年が幕を開けました。本年も変わらぬご指導、ご支援のほど宜しくお願いいたします。

さて、今年の元旦は、衆議院議員になって初めて、皇居で行われる「新年祝賀の儀」に参列しました。立法府である国会、行政府である内閣、司法府である裁判所から代表者が招かれますが、コロナ禍の影響で例年より参列者は少なくなりました。

私を含め、国会の関係者は宮殿の「松の間」で皇族の方々にお目にかかりました。厳かな雰囲気の下、両院議長の祝辞に続き、ひな壇の天皇陛下から「年頭に当たり、国民の幸せと国の発展を祈ります」とのお言葉がありました。

天皇皇后両陛下に向かって、左側には秋篠宮殿下や佳子さま、右側には成年になられたばかりの愛子さまをはじめ、女性皇族の方々が並んでいらっしゃいました。一方で、秋篠宮家の悠仁親王は未成年のため、若い男性皇族はおられませんでした。多くの女性皇族も、眞子さまのようにご結婚で皇室を離れられます。

そこで、皇族の方々の数をどのように保つかが重要な課題となっています。政府の有識者会議が12月22日に公表した報告書では、①女性皇族が結婚後も皇室に残る案と、②旧皇族の男系男子を養子に迎える案の二つの案が示されました。この報告書は、来週にも政府から両院議長に提出され、国会での議論が始まります。

憲法の第1条で、天皇陛下の地位は、主権の存する「国民の総意」に基づくとされています。天皇陛下のご親族である皇族の地位に関する議論も「国民の総意」を重んじなくてはなりません。ただし、「国民の総意」が整わないからと言って、現状のまま放置することも許されません。我が国の文化や社会の変化を見極めつつ、「国会の創意」を発揮するべきです。

「国会の創意」が試されるのは、コロナ対策も同様です。ここに来て、オミクロン株の感染者が急速に広がり、米軍基地と交わりがある沖縄、山口、広島の各県で「まん延防止等重点措置」の適用が決まりました。「水際対策」で海外から入国した一般の日本人や外国人に一定期間の隔離を行い、感染者の濃厚接触者に14日間の自宅待機を求めたとしても、米軍関係者に自由な移動や活動を認めるならば、感染拡大は止められません。

まずは、この「水漏れ」を防ぐ必要があります。そして、感染しやすく重症化しにくいとされるオミクロン株の性質に見合った医療体制等の構築を急ぐべきです。「国会の創意」に貢献できるよう、今年も頑張ります。