10日の衆議院予算委員会では、菅直人代表代行が質問に立ち、福田康夫首相が過去の国会答弁で許されない数字の過ちを犯したことを指摘しました。福田首相は、官房長官であった4年前に、テロ特措法に基づく給油が米国の空母に供給されイラク戦争に使われたのではないかという疑惑を否定しました。

その根拠として、「インド洋で給油した20万ガロンは空母の一日の消費量であるから(戦地である)ペルシャ湾まで到着するはずがない」と述べていたのですが、実は自衛隊が給油したのは20万ガロンではなく80万ガロンであったことが最近判明したのです。

福田首相によれば「事務ミス」ということなのですが、防衛上の重要な問題に関して答弁の根本となる数字ですから誤りがないか念入りにチェックすべきであり、単なる「事務ミス」では済まされないと思います。

ちなみに、9日の岩手日報夕刊の一面には、達増拓也知事の資産が1億37万円という大きな見出しが躍っていましたが、まったくの誤りで実際は1241万円(借入金は考慮せず)と翌日の朝刊で訂正されていました。「政治とカネ」の問題に関心が高まっている昨今、このような数字の過ちもなくしてもらいたいです。