先月15日に始まった臨時国会は、早くも折り返しを過ぎました。多くの議案は、衆議院が先に審議を行い、会期の後半に参議院で審議されるため、衆議院での審議はヤマ場を迎えています。
特に、7日から審議が始まった特定秘密保護法案は、①秘密の範囲を政府が不当に広げる危険がある、②いったん秘密に指定すると永久に公開しないことも可能、③秘密に携わる個人やその家族のプライバシーが侵害されかねない、④報道・取材が萎縮して、国民に必要な情報が入ってこない、⑤国権の最高機関である国会も情報の入手、利用が制限される、など数多くの問題があり、連日、特別委員会で長時間の審議が行われています。
私は、政府の違法、不当な情報隠しを防ぐための情報公開法改正案を民主党の枝野幸男、後藤祐一両議員と共に国会に提出しましたが、この法案と特定秘密保護法案が一緒に審議されることになったため、7日の本会議、11、14日の特別委員会では答弁席に座り、与野党の議員の質疑に答えました。今週は、秘密文書の不当廃棄を防ぐため、重要文書の保存と利用の手続きを定める公文書管理法の改正案も提出する予定です。
一方、法務委員会でも、8日、13日と質疑に立ち、地方の裁判所支部への裁判官の常駐化や、法科大学院の定員の削減と教育の質向上を谷垣法務大臣に求めました。19日には、最高裁が憲法違反と判断した婚外子の相続分を婚内子の半分とする民法の規定を廃止する法案の質疑を行います。20日には、決算行政監視委員会で質疑に立ち、復興予算が被災地で消化できない現状を改めるための提言を行う予定です。
国会では、質疑者をよく「バッター」と呼び、鋭い質問で大臣が答弁に窮すると「ホームランを打った」などと言います。他方、答弁者の俗称は聞いたことはありませんが、いろいろなバッターと対戦し、ホームランやヒットを打たれないようにするという意味では、ピッチャーの役割と似ています。
普通、野党議員はバッターに専念し、与党議員は政府に入ればピッチャーに専念、政府に入らない与党議員はピッチャーはもちろん、バッターに立つ機会も余りありません。他方、民主党には、私のように、バッターだけでなくピッチャーもこなす二刀流の議員が多くいます。政権担当当時、政府の中で答弁をした経験が豊富にあるからです。日本ハムの大谷選手も二刀流で、練習量の多さなど苦労も多いようですが、普通の人にはできないことをやる喜びもあると思います。多忙な日々ですが、他の党ではできない仕事に喜びを感じつつ、二刀流に懸命に取り組んでいます。