9月は秋祭りのシーズンです。盛岡でも14日から伝統の秋祭りが行われ、豪華絢爛な10台の山車が市内各所を練り歩きました。私も「盛岡山車推進会」の役員として、14日と15日に行われた山車のパレードに同行しました。
コロナ禍のため4年ぶりの通常開催となった今回、沿道から多くのみなさんに声援や拍手を送って頂きました。山車を運行する数千人の方々と大勢の観客とが一体となった、活気と熱気、そして解放感にあふれた、盛大なお祭りとなりました。
一方、13日には、岸田政権の内閣改造が行われました。最近はこの時期の内閣改造が秋祭りのような「年中行事」になりつつあります。内閣改造で、時の首相は「適材適所」を強調しますが、本当にそうであれば1年で閣僚を交代させる必要はないはずです。
むしろ最近の内閣改造を見ていると、当選回数を重ねて大臣就任の「適齢」になった与党議員を、自民党の派閥間のバランスを考えて「適度」に配置する、いわば「適齢適度」の内閣改造になっているように見えます。
実際、今回は19人の大臣のうち13人が交代しましたが、そのうち9人は衆議院で当選5回以上、参議院で当選3回以上と言われる、大臣の「適齢」議員から選ばれています。その結果、平均年齢は63,5歳と岸田政権になってから徐々に上がっています。
派閥間のバランスを見ても、19の大臣席のうち岸田派は2なのに対し、より議員の数が多い安倍派、麻生派、茂木派にそれぞれ4、3、3と「適度」に大臣席を配分しました。国民の期待より、派閥の期待に応えることを重視した内閣改造だと言わざるを得ません。
岸田首相は自分の地位を安泰にしたかったようですが、保身に走る姿勢は他にもあります。過去に「政治とカネの問題」で秘書が有罪判決を受け、説明責任を果たさないまま経済産業大臣を辞任した小渕優子代議士の大臣登用を見送ったことです。
代わりに、選挙対策委員長という党の要職に任命しましたが、この役職は国会で答弁する機会がありません。昨年の内閣改造後に、4人もの大臣が国会で不祥事の追及を受けて辞任したことに懲りたのでしょうが、極めて姑息なやり方です。
秋祭りとは違って、今回の内閣改造に活気や熱気は感じられず、解放感より閉塞感を高めているような気がします。