お隣の秋田県を中心に、北東北の多くの地域では楽しいはずの3連休が悪夢の3連休になってしまいました。被害に遭われた皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。

今回、秋田市などでは3日間で400ミリを超える前例のない雨の量でした。この雨は、九州や北陸で起こった「線状降水帯」による集中豪雨とは違い、停滞する梅雨前線に暖かく湿った空気が流れ込んで発生したものです。そのため、長時間にわたり雨が降り続き、広い範囲で被害が生じました。東北では梅雨の終わりによく見られる現象だというものの、過去にない「異次元」の雨量となったのは、地球温暖化が関係していると思います。

そして、洪水の被害も「異次元」でした。被害の全体像はまだ分かりませんが、秋田市の推計(18日現在)では、市内で浸水被害を受けた住宅が最大3万2千世帯にも上るそうです。被害が広がったのは、河川が氾濫しただけでなく「内水氾濫」が起きたためです。「内水氾濫」は、下水道や排水溝などの処理能力を超える雨が降ったり、排水先の河川の水位が高くなったりして、行き場を失った雨水があふれ出る状態を指します。

道路の舗装が進んだ都市部で起きやすく、急速に水位が上がるため、立ち往生する車が相次ぎました。五城目町では、車が水没して一人の方が亡くなりました。秋田市では総合病院が診療中止、秋田新幹線が運転中止となるなど、生活や仕事に大きな影響が出ました。

今後も起こりうる「異次元の災害」に備え、人的被害を最小限に食い止め、復旧・復興を迅速に進めるための態勢を整えなくてはなりません。災害関連死を含めた人的被害を抑えるには、平時から高齢者や障がい者の生活状況などを把握し、いざという時に関係者が連携して、被災者に対するきめ細やかな支援を継続的に実施する必要があります。この「災害ケースマネジメント」と呼ばれる手法を法律に定め、全国の自治体で行うようにすべきです。

一方、復旧・復興の第一歩として、例えば浸水被害であれば、膨大な廃棄物の処理や泥をかぶった住宅の清掃を行うボランティアの力が欠かせません。しかし、今回の秋田県もそうですが、全国各地で大きな災害が次々と発生する中で、必要とするボランティアの数を確保するのは容易ではありません。これをスムーズに行うには、NPOなど民間部門と公共部門が連携する仕組みを事前に整えておく必要があります。

先月、「3.11から未来の災害復興制度を提案する会」の皆さんからもこうした提案を頂き、超党派の議員連盟を作って、必要な法改正を行うべく調整中です。「備えあれば憂いなし」となるよう、東日本大震災の経験と教訓を生かして積極的に取り組んでいきます。