8日、仕事の合間を縫って、映画版の「ハゲタカ」を観ました。

http://www.hagetaka-movie.jp/

実は、監督の大友啓史さんは盛岡一高の同級生です(岩手日報の2009/6/2記事)。彼の監督初作品というだけでなく、一昨年彼が演出し、NHKで放映されたドラマ版も大変な反響であったことから、公開されるのを心待ちにしていました。

この作品は、昨年来の金融危機、雇用危機も題材にし、現代の金融が抱える問題点を浮き彫りにしています。利益追求のために手段を選ばない、海外の「ハゲタカ」ファンドや投資銀行の実態。また、それに翻弄される企業と労働者の姿がリアルに描かれ、大変内容の濃い映画でした。登場人物もそれぞれ魅力的で、金融に詳しくない方でも十分楽しめます。

映画の最後に主人公が語った

人生の悲劇は2つしかない。ひとつは金のない悲劇、そしてもうひとつは金のある悲劇。

というセリフが印象的でした。この二つの悲劇を極力なくすことが、今の政治の大きな課題です。