5日、前日に政治資金規正法違反で起訴された石川知裕議員、大久保隆規さん、池田光智さんの3人が保釈されました。突然の逮捕から20日余り。この間、3人は弁護人以外との接触を断たれ、東京地検特捜部の厳しい取調べを受けてきました。

 特に石川議員は、現職の衆議院議員でありながら1月18日から始まった通常国会に参加できません。本会議がある度に、名札が倒れたままになっている二つ隣の石川議員の席を見ながら、「彼のために何かできないだろうか」と自問自答しながら過ごしてきました。

 私を含め、石川議員と同期の15人の衆議院議員もおそらく同様の思いだったのではないでしょうか。2005年の郵政解散の大逆風の中で当選した13人とその後の補選や繰り上げで加わった3人は、新人議員としてお互い切磋琢磨しながら実力を高め、昨年の総選挙では全員が小選挙区で当選。各委員会の筆頭理事や政務官、首相補佐官などやりがいのある仕事を与えられました。同期として誇りに思えるすばらしい仲間たちです。

 とりわけ石川議員はいつも謙虚で礼儀正しく、農業問題などさまざまな政策を熱心に勉強しており、同期から好かれるだけでなく先輩議員からも信頼されていました。鳩山政権発足後は消費者問題特別委員会の筆頭理事となりましたが、この委員会は、昨年春、私も提案者となった消費者権利院法案を審議した場所です。消費者の権利を守る重要な委員会において、与党側のトップという重責を担っていたわけです。

 その石川議員が4日に政治資金規正法違反で起訴されたことは誠に残念です。小沢幹事長は、当日の記者会見で、石川議員らが起訴されたことをお詫びしつつ、

皆様にご理解とご認識をしていただきたいことは、石川が国会議員、衆院議員としての、その職責を問われているのではないということでございます。国会議員になる前の私の事務所におった時のことであるということ。また、その起訴の内容も、いわゆる収支報告書の形式的な点についての責任を問われているということであるということは、皆さんにも、ぜひ理解と認識をしていただきたいと思います

と語りました。

 石川議員の名誉を守るためにあえて述べられたのだと察します。私も、同期の仲間として彼の名誉が不当に汚されることがないよう、石川議員の意思を尊重しつつ、できる限りのことをしたいと思っています。