30日、代議士は菊池長右エ門衆議院議員、髙橋但馬県議会議員とともに宮古視察を行いました。

まず訪れたのは、盛岡市がボランティア支援のために設置している「かわいキャンプ」、昨年11月、12月に続き3回目の訪問となりました。当日は、約40名のボランティアの方々が活動先へと出立されましたが、開設当初に比べると利用者は減少しているとのこと。細く長く、1年を通じ、県内はもとより、遠方からもご支援いただくためには、交通の便の改善も必要とのことでした。

次に、宮古港の復旧工事を視察しました。港のいたる所で重機が動く中、代議士は工事の概要や、港湾機能の回復への流れについて説明を受けました。

続いて、津波で市街地が全滅した田老地区に移動し宮古市担当者から説明を受けました。まちの復興計画では、危険な地域には住宅の建築制限をかけつつも、従来住居があった中心地区に住みたいとの住民の要望にも配慮し、防潮堤の再構築や土地の嵩上げで市街地を再生するとしています。

さらに北上し、グリーンピア三陸みやこにある407戸の仮設住宅に隣接する仮設商店街「たろちゃんハウス」へと足を運びました。店主達からは、高齢者への配慮に欠ける2階建ての商店街になってしまったことへの不満や、着工が遅れるまちの復興計画への不安の声が聞かれました。

お昼は、市の中心部に戻り、12月にもお会いしたグループ補助金の認定を受け再起を図る宿泊施設経営者の方々との意見交換会を行いました。二重債務問題等には一定の目途が立ちつつあるものの地元業者扱いの建設資材の高騰が足枷になっていることや、地元飲食店等が再建に向けて融資を受けたくても事業計画の裏付けとなるデータが無いことから融資申請が通らないとの現状報告を、少しでも被災者に寄り添った支援をするべく、代議士は、ひとつひとつ丁寧に聞いていました。

午後は、仮設焼却炉を視察しました。震災で生じたがれきは、岩手県だけで435万トンにも及びます。今年3月の段階で、やっと51万トン、11.8%の処分が終わりました。このがれき焼却施設では、2機の炉をほぼ24時間稼働させて、一日あたり95トンのペースで焼却しています。県内だけでは、がれき処理能力には限りがあることを改めて痛感するとともに、県外の方々にもご理解、ご協力いただいて処理を進めていかなければならないことを再確認しました。

代議士は、視察で確認された復興に向けての問題点を、国、県、市町村レベルに分け、国の問題は自分が先頭になり解決していくことは勿論のこと、他のレベルの問題に関しても首長、地方議員と連携し解決をはかり、復興を推し進めていくと、視察を通じてお会いした方々に約束していました。