6日、代議士は、盛岡市が市内に避難している被災者の方々の生活再建をお手伝いするために、きめ細やかな支援活動を行う目的で開設した「もりおか復興支援センター」を視察訪問しました。


盛岡市役所の斜め向かい、旧農林中金盛岡支店に7月11日に開設された同センターは、盛岡市から業務委託を受けた被災地支援に取り組む民間団体SAVE IWATEによって運営されています。

1階には、被災者の方々が集える交流コーナー、被災地広報紙等が閲覧できる情報コーナー、仕事や生活の悩みを相談できる面談コーナーが設置され、2階は、全国から支援物資として届けられた衣料品の無料提供フロアとなっています。また、同センターでは、毎週水曜日の午後には「紡ぎサロン」、土曜日の午前には「おでんせ~ お茶っこ飲み会」を開催し被災者の方々に交流、親睦の場を提供しています。

「紡ぎサロン」は、集まったお裁縫好きの被災者の方々に雑巾を縫っていただき、出来上がった雑巾を買取り、もりおか歴史文化会館で販売することで小さな生活支援を行う事業です。でも、集まる方々の目的はお金ではなく、そこに集まる仲間との交流、知人と会えるかもしれない期待が、参加者に足を運ばせているようでした。

元来、把握されているだけでも1300人を超える沿岸被災地から盛岡市に避難して暮らしている方々の支援を目的として設置されたセンターですが、県南は遠く一関からも震災前からの絆を求め来場される方が多数いらっしゃるとのことです。ただ残念なことに、現状では予算の都合もあり同センターは来年3月には閉鎖の予定になっています。

代議士は翌7日の予算委員会で、震災で失った人への思いや復興への願いを込めながら被災者の方が丁寧に縫って完成した雑巾を手に取り、被災者の思いを代弁すると共に、心の通ったこのような支援事業への国からの支援を訴えました。

紹介した雑巾、震災で失ったピアノ教師をしていたお嬢さんへの思いを込めて綺麗に音符と「ふるさと」の文字が縫われたその雑巾は、後日、野田総理大臣のもとに届けられました。