17日(日)、辻恵衆議院議員(大阪府選出)は、お米・お水・下着・靴等の支援物資を搬送しながら沿岸部被災地の現状視察に大船渡(リアスホール)、陸前高田(下矢作多目的研修センター)、釜石(シープラザ釜石と栗林小学校)、大槌(吉里吉里小学校)、山田(北小学校)を訪れた。同日午後に宮城県視察を控えたしなたけし代議士は、陸前高田の避難所視察まで同行、代わって小野共県議会議員がシープラザ釜石で合流した。

今回訪問した各避難所では、物資全般に関しては、3日に一度は不足の物資が届くようになったので避難者の方々は安心を感じているとのことであった。食事面では、リアスホール以外の調理室を備えた施設では、ライフラインも通常に戻り、届けられる支援物資を使い毎日温かい食事が出来ているとのこと。リアスホールでは、ボランティアによる炊き出しがある際は温かい食事が取れるので、ボランティアを始め全国の皆様の支援に対する感謝の意が表された。一方、医療体制の不備はまだまだ解消されておらず、早期の再構築が望まれている。

また、リアスホールの避難者の方から、地理的要因により大船渡での仮設住宅着工が遅れているが、浸水が1階部分に留まった雇用促進住宅を代替利用できないかとの声が寄せられ、移動途中に立ち寄り現地視察も行った。

行政側からは、釜石の野田市長をはじめ慰問した各行政担当者から口を揃えたように、

①医療体制の確立

②生活再建支援金の上限の拡大

③家賃免除の雇用促進住宅入居期間の2年間延長

④民有地のガレキ撤去費用の全額国庫補助

⑤公共施設の復興に対する国の全面的な支援

の要望がなされ、辻代議士は責任を持って支援するすると約束をした。

翌18日(月)、辻恵代議士は達増岩手県知事を訪ね沿岸視察の報告を行った。

前日面談した野田釜石市長からの要望内容では、特に県で早急に対応頂く事項として

① 被災にあった鵜住居小学校と釜石東中学校の併設を許可し、いち早く授業を再開すること(教育委員会にも申請をしているとの事)。

②  仮設住宅入居条件の枠を広げ鵜住居地域も対象とすること(鵜住居地域の住宅被災は軽微ではあるが子供たちの通学路が非常に危険な為)

の2点を強く要請した。

知事からは4月18日現在の地震の概要と人的被害及び建物被害、避難の状況と農林水産係被害の推計額と商工業関係被害の推計額と公共土木施設の被害額とライフラインの被害状況の報告がなされ、辻代議士は国としても全面支援をすると約束した。