民主党復興ビジョン検討チーム岩手県視察(4月7日)

7日(木)、直嶋正行元経済産業相を座長とする民主党復興ビジョン検討チームの一員(事務局次長)として、階猛代議士は岩手県被害状況調査視察に随行した。同視察団は、国会議員6名、内閣官房国家戦略室職員3名、民主党政調担当1名の計10名で構成された。

現地視察を前に一行は達増知事との面談のため県庁を訪問、同知事からは

国家プロジェクトとしての被災者支援、復旧・復興を力強く進めて欲しい

との要請があったのに対し、直嶋座長は

5月の連休前には、骨子的なものを整理したい

と答えた。

知事との面談後、視察団は、甚大な被害を受けた陸前高田市と大船渡市に向かった。最初に訪問した陸前高田市災害対策本部が設置されている同市学校給食センターでは、戸羽太市長から同市の被害状況や避難所が抱える問題点をうかがうとともに、プレハブに設置された行政機能や金融機関、トラックを利用した郵便局を視察。その後市職員の道案内で壊滅した市街地の視察に向かった。

現地では、瓦礫の山や上層階まで浸水した形跡が残る鉄筋コンクリートの建物を目の前にし、被害の大きさを改めて認識した視察団は誰ともなしに「前例に捉われない復興への国の直接的な関与の必要性」を口にした。

また、市街地中心部にある高田市役所の前で車を降りた一行は、直嶋座長の提案で犠牲者の霊を弔うために一同黙祷を捧げた。

次に向かった大船渡市では、大船渡湾と市街地を一望できる高台にある地元新聞社駐車場で戸田公明市長と面談、被災したセメント工場や建設中であった魚市場を眼下に被災状況等に関し説明を受けた。

さらに、市職員の先導で市の中心部を視察した一行は、高台から降りるに連れ露わになる惨状をしっかりと記憶に留めながら大船渡市を後にした。

花巻空港へと向かう道中、各国会議員は携帯電話を手にし、政府の政務三役や党本部に甚大なる被害状況を報告するとともに、中央で想定している以上の支援、対策が急務であることを熱弁し、対応を求めていた。