17日、麻生首相と小沢民主党代表との党首会談が行われました。小沢代表は、麻生首相に対し、追加経済対策を実行するための第2次補正予算案の今国会への提出を求めました。

10月30日の記者会見で麻生首相は、「政局よりも政策が大事だ」として、追加経済対策を発表し、「ポイントはスピード、迅速にという意味です」 と明言しました。にもかかわらず、最近になって政府与党から補正予算案を今国会には提出せず、当初予定の11月30日に国会を閉会しようという動きが出て きたため、小沢代表自ら首相の真意を問い質しました。

会談の中で、小沢代表が「補正予算案を国会に提出しないのは国民に対する約束違反だ」と指摘したのに対し、麻生首相は、「今、調整中」と要領を得ない回答で、補正予算案の提出についても国会の会期延長についても明確な方針を示しませんでした。

小沢代表の指摘どおり、補正予算案を速やかに今国会に速やかに提出して国会で審議可決しなければ、麻生首相が「政局よりも政策」と言って11月の解散総選挙を先送りした理由がなくなり、景気対策が「迅速に」行われると期待した国民を裏切ることになります。

来年の通常国会に先送りすることになれば、麻生首相は、「空気が読めない」というKYに加え、「解散総選挙をやらない」、「景気対策をやらな い」、「国会延長をやらない」という3KY、さらに今話題の「漢字が読めない」という新たなKYが加わり、5KYになってしまいます。