9日、先の参議院議員選挙の年代別投票率が総務省から発表されました。今回から投票権を得た18、19歳の若者の投票結果を見ると、以下のことが分かります。fullsizerender-4

① 18歳の投票率は約51%で、40代前半の投票率とほぼ同じ。

② 19歳の投票率は約42%で、30代前半の投票率とほぼ同じ。

③ 18歳の投票率は19歳を9ポイント上回り、19歳の投票率は20歳を7ポイント上回った。

④ 18歳、19歳とも東京など都市部の投票率が岩手など地方よりも高かった。

また、それ以外の5歳ごとの年代別の投票率を見ると、

20代前半<20代後半・・・60代後半<70代前半>70代後半・・・

となっており、70代前半の約74%をピークに、年代が上がるほど投票率が高くなっています。この全体の傾向と、今回の18、19歳の投票率は大きく違っており、学校などでの啓発教育が一定の成果を上げたといえます。

しかし、20歳以上は依然として投票率が低いことや、少子化によって若者の人口が減っていることから、若者の政治的影響力は限られています。このことは、国の借金増加で将来世代の返済負担が重くなっていることや、教育費などの若者向け予算が他の先進国に比べて低水準にあることなど、国の将来を危うくする原因を作っています。さらに都市部より地方においてこそ、若者が積極的に政治に参加して魅力ある地域を創るアイディアを出して欲しいところですが、投票率だけ見ると地方の方が若者の政治参加が遅れています。

こうした問題を解決するには、若者の投票率を上げるとともに、若者が日常的に政治家と接して意見を伝えられる環境を整える必要があります。この夏、私の東京事務所では大学3年生を中心に5名、盛岡事務所では大学1年生を中心に3名のインターン生に活動してもらいました。

東京では、自衛隊のPKO活動、女性の社会進出、地方大学の現状について、インターン生自身が問題意識を持ち、国会図書館などで調査を行い、独自の改善策をまとめてくれました。盛岡では、私と一緒に街頭演説を行い、沿岸視察に同行した印象などを織り込んで意見を述べてもらいました。また、大学生を集めてのミニ集会を企画してもらい、投票率向上の方策などについて意見交換をしました。いずれも期待以上の活躍でした。

これからも若者の政治参加の機会をなるべく増やすことで、国の政策の適正化に加え、地域の活性化や次代のリーダー育成を目指していきたいと思います。