憲法改正を語る前に-予算委質疑

74ae2b700ced2c43b2c0915a90dacad8_tn6484日から通常国会が始まりました。代表質問に続き8日から衆議院予算委員会で補正予算の審議が行われています。私は8日の最後の質疑者として、今年最初の国会質問を行いました。

当初は、震災復興、行政改革、金融政策を中心に安倍首相らに質問するつもりでした。しかし別の質疑者に安倍首相が「野党も補正予算の批判をするより、対案を出して欲しい」という耳を疑う答弁。憲法の定めにより、野党のみならずすべての国会議員は、法案の対案は出せても予算の対案は出せないのです。

このことは憲法を学んだことのない一般の方ならいざ知らず、国会議員であれば常識中の常識です。仮に知らなければ、プロのサッカー選手がハンドの反則を知らないのに等しく、総理大臣としてはもちろん国会議員としての資質が問われます。

逆に知っていて、あえて野党に対案を出せと言っているとしたら、野党の追及を鈍らせるために国民を欺いていることになり、これも大問題です。

そこで、国会と内閣の役割分担に関する基本的理解を問うとした上で、安倍首相に「憲法上、野党議員は予算を国会に提出できるのか?」と尋ねると「特定の条件を満たせばできる」と自信満々の答弁が返ってきました。

これも明らかな誤りです。答弁席の後ろに座っていた秘書官が血相を変えて首相に近寄り、何かささやくと首相の表情も一変しました。

私は、憲法の条文を引用しつつ誤りを指摘し、撤回した方がいいのではないかと水を向けましたが、「予算ではなく予算関連法案だと思った」などと、しどろもどろになりながら言い逃れしていました。

 このやり取りだけでも、安倍首相がいかに憲法を理解していないかは明らかです。にも拘わらず、首相は年初から憲法改正への意欲を示しています。これは医師免許を持っていない人が手術をしたいと言っているようなものです。憲法を知らない総理大臣が憲法改正を語るという、異常で危険な状態を早く脱しなくてはなりません。

正常な政治を取り戻すため、これからも予算委員会で同僚議員らと政府の誤りを厳しく追及していきます。引き続き叱咤激励を賜りますよう、宜しくお願いいたします。