?8日まで平日の空き時間を利用して、岩手1区内の旧特定・簡易郵便局計49箇所の訪問を行いました。昨年10月の郵政民営化により、旧特定・簡易郵便局はそれぞれ「郵便局会社」の一部となり、「郵便事業」、「ゆうちょ銀行」、「かんぽ生命保険」から窓口業務を受託して手数料収入を得ています。

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?市街地の来客が多い局では「待ち時間が長くなった」、「手数料が高くなった」との声が、農村部で以前は配達職員が貯金・保険の事務も行っていた局では「年金の受取りにいちいち局まで行くのが不便だ」との声が利用者から上がっており、民営化後に利用客が減ったという郵便局が大半でした。また、「郵便の集配業務が別会社になったことで郵便局と地域の結び付きが弱まってしまう」と懸念する局長さんもいました。

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?民営化で株式会社となり、郵便局も収益を追求せざるを得なくなっていますが、利用者にとってメリットの少ない今の体制では従来よりも収益を上げるのは困難なように思います。米国では、民営化した後に経営が悪化した政府系住宅金融会社に多額の公的資金が投入されることが決まりました。日本でも同じ過ちを犯さないよう、郵政民営化がこのままでいいのか真剣に議論する必要があります。