7日、盛岡市のホテルメトロポリタンニューウィングで、谷亮子参議院議員を招いて民主党岩手県第1区総支部主催講演会&パネルディスカッションを開催。同時間帯に甲子園では、岩手代表花巻東高校と帝京高校の好試合が組まれていましたが、お子さんから年配の方まで約800人の皆様にお越しいただきました。

谷亮子議員は、講演で、現役時代は大きな大会の前に釜石で合宿したことなどに触れつつ、「①スポーツ環境の整備、②女性競技者が結婚、出産後も競技を続けられる環境の整備、③眠っている女性の力を活かせるような女性の労働環境の整備を目標に、国会議員になった。

震災後はなでしこJAPANの活躍などで、スポーツの持つ力の大きさを実感した。私も現役時代にたくさん応援していただいた分、これから岩手や全国民のために頑張る」と決意を語ってくれました。

その後のパネルディスカッションでは、佐々木ひろし県議、三浦陽子県議、高橋昌造県議、高橋たじま県議、軽石義則総支部参与と岩手県のスポーツ振興やスポーツツーリズム、被災した沿岸地域のスポーツ施設復旧と選手育成について活発な意見交換を行いました。

とりわけ、岩手県で5年後に開催予定の国体について、「民主党スポーツ議連会長として6月17日に成立させたスポーツ基本法の条文に、国体の開催地を国が支援することも盛り込まれている。開催に向けて必要な支援が行われるよう私も努力する」と語ると、会場は大きく沸きました。

今回の谷亮子議員の講演で印象に残ったのは、謙虚さと細やかな気配りです。自分の現役時代の活躍にはほとんど触れることなく、達増知事や各県議選候補の活躍ぶりの紹介や支援のお願い、平泉の世界遺産登録、自動車産業の新展開など岩手の復興の動きを丁寧に語ってくれました。

実は、谷亮子議員もオリンピックでは金メダル確実と言われながら、2度涙を飲んでいます。そんな苦い経験を乗り越えてのシドニー、アテネ五輪での連続金メダル。それが言動にも反映されているのでしょう。また、彼女の生き様は、震災の逆境から復興に向けてこれから長い道のりを歩まなくてはならない岩手にとって、勇気や希望の源となります。

現役時代、谷(旧姓田村)選手と言えば、「◯◯でも金(メダル)」というキャッチフレーズが話題でしたが、今回来場された皆様は、「講演でも金」と思ったはずです。