10日から13日の4日間にわたり、小沢一郎政治塾夏季集中講義が行われました。今回は、全国から選りすぐりの7、8期生約50人が参加。私は、2日目の午前に、「バブル崩壊・BIS規制・金融ビッグバンを経て日本の金融がどのように変化したか」というテーマで講義をしました。

最終日は、恒例の小沢塾長による締めくくり講義。今回は、「新しい日本の枠組み」と題して、官僚主導ではなく国民主導の政治を実現するための国会・内閣・地方自治体の改革案をお話されました。

①内閣に関しては、与党議員の多くが政務官として官僚機構に入って官僚と一緒に仕事をし、政策決定を官僚に委ねずに政治家が責任を負う、

②国会に関しては、委員会で官僚が答弁することを禁止し、答弁を行う政治家の見識が問われる仕組みにする、

③地方自治体に関しては、権限と財源の自由度を増して身の回りのことは地方で決めさせる、

というのがその骨子です。小沢塾長は、日本が海外から軽視されるのは、日本人が「自分で考え、自分で決定し、自分で行動し、自分で責任を取る」という真の自立を確立していないからであり、政治家を含めた個人、企業、自治体のいずれもが「お上」依存から脱却しなければならない、と塾生に説きました。

7期生21名は今回の集中講義で2年間のカリキュラムを終えました。この塾での経験を踏まえ、自立した人材として、日本の発展のために各界で活躍してくれるものと期待しています。